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2007年2月20日 (火)

小学生に性教育は?

毎日新聞(2/20)「石田衣良の白黒つけます」 から
今回は石田の結論から先に書いておこう。「今回は素直に、小学生にも性教育は必要ということで、白黒つけさせてもらいます」となった。何故か?「これだけ性情報が氾濫してる現代社会から、逃げることはもうできないからね」、とのことだ。

《私の結論は、石田と同じ理由で全く必要がない、である。振り返ってみれば、性情報に全くと言えるほど恵まれていなかった幾世代も前の小学生が、性を知らなかったことで、どれだけ不幸な人生を送ることがあっただろうか。性に関して教育を受けなかったことで、何か失ったものがあったかと問われても、思い当たるものは一つもない。今回のアンケートで「視聴覚教室という密室で、犬の交尾を見せられた」女性の話が出て来るが、一昔も二昔も前の、雌しべと雄しべから始める性教育よりはまだましかも知れないが、いきなりポルノ雑誌の写真のような動物スタイルを見せることが、正しい性教育のための映画だろうか。幼いながらも女性にとっては、男に獣性を感じ、却って性恐怖症や、女性は男性に征服される立場の生き物のように思う子が出てもおかしくないだろう。これが正しい性教育の材料だとは決して思えない。続いて同じ女性の後半の文言だが、「高校生になると、きちんと教えてくれなかった両親に腹が立ちました」とある。

親が子への性教育で一番難しいのが、“セックスと快楽”が不可分のものであることだ。どうしても、後ろめたい親には、“愛”だけで説明することの難しさが付きまとう。“愛”という綺麗ごとだけではないセックスもあるからだ。『愛の結晶』という言葉で表わされる「わが子」、犬で表現する性教育なら、次に子が必要になる(欲しくなる)発情期まで、セックスは必要のないものになるはずだ。だが親たちは続ける。(最近のセックスレスは問題が別。)昔は男性に対しては受け身だけで説明されていたが、女性にも男性と変わらない強いリビドーのあることを、親はこの女性(女子高生)に、どう説明できるのだろうか。彼女は「自分の子どもには、愛の素晴らしさ、その証として生まれたことを、きちんと伝えたいと思います」、と語るが、やはり、“愛”だけではない快楽の部分は避けるだろうし、綺麗ごとになるだろう。

加えて子供たちの目の前には止どまることのない、氾濫する性情報がある。保護者たちが目を逸らさせようとしても、入手経路は豊富にある、隠し通すことは不可能だ。正邪入り乱れた知識(世の中に出回っているものが、全て悪書であるとは言えない)が収まり切れない量で子どもたちを襲う。“愛”だけで教える性教育など、面白くもおかしくもなくなる。ここでも悪貨は良貨を駆逐する原理が働く。どんなに清く正しいことを教えようとしても、子どもたちには悪いことほど興味を持つのが当然だ。

今の世の中、知らなくてもよいことを、小学生の段階で早々と吹き込まれて早熟となり、必要以上に性への関心を高め、いち早く実行する子が生まれる。よく言われる「寝た子を起す」だけのことだ。現在世に氾濫している情報を一掃することが可能なら、無地の上に、清く正しい性教育が施されるかも知れないが、それは考えるだけでも余りにも荒唐無稽なことだ。朝晩顔をあわせると挨拶にキスを交わす両親を見て育った西洋文明の中から生まれた性教育。両親の抱き合う性交シーンがイラスト風に簡略化されている教科書で育てられた性教育。今は昔の話になるが、日本のお母さんたちはびっくり仰天したものだ。そして、親たちは性教育は学校教育だ、と先生たちに丸なげして押し付けた。》

折角なので集計されたデータを見てみよう。
 【小学生に性教育は必要か?不必要か?】
〈有効投票数:5735、男性:2597、女性:3138〉

         必要    不必要
  全体    78・4%   21・6%
     男  72・1%   27・9%
     女  83・6%   16・4%
 10代以下男  70・7%   29・3%
 10代以下女  79・5%   20・5%
 20代  男  77・4%   22・6%
 20代  女  86・5%   13・5%
 30代  男  73・3%   26・7%
 30代  女  83・3%   16・7%
 40代  男  73・0%   27・0%
 40代  女  83・0%   17・0%
 50代  男  61・5%   38・5%
 50代  女  77・8%   22・2%
 60代  男  50・0%   50・0%
 60代  女  70・0%   30・0%
 70代以上男  50・0%   50・0%
 70代以上女  78・9%   21・1%

《男も女も性教育の担当を誰がするもの、と考えているのだろうか。7〜8割以上もの人間が必要だとは言いながら、じゃあ自分がやってやろう、と言える人間がどれだけいるのだろうか。 10代以下の男女が必要だというのは、必要という以上に、良くも悪くも性への興味からもっと知りたい、というだけだろう。この結果が現在の日本の若者、10代後半から20代前半を中心に性感染症(STD)の増加がとまらない現実を招いているのだ。とりわけ不妊症の原因になる性器クラミジア(性行為によって感染する)は、20代前半女性の15人に1人が罹患しているとみられているほどだ。》

石田がアンケートの最後の締めに使ったメールを記しておく。
「必要というより、性教育を受ける権利があるという感じです。わたしは小学校高学年で性交の知識を得たのですが、それがすぐに自分のこととは直結しませんでした。でも知識を得たことにより、性交のリスクも性犯罪などについてもよくわかりました。現役の塾教師で、毎日のように子どもたちに接しています。みな大人が思っている以上に自己防衛にたけています。きちんと性交のリスクと責任を教えれば、子どもの自己責任能力と自己決定力をのばす助けになると思います」(横須賀市・夏樹)。

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