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2007年1月20日 (土)

痴漢冤罪

毎日新聞(1/20)夕刊から
本の題名「お父さんはやってない」(太田出版)が出版された。痴漢で起訴され、無罪が確定した東京都内の会社員、谷田部孝司(43)と妻あつ子(40)の共著になるものだ。

00年12月5日突然の逮捕、会社からの退職要請、心中未遂・・、苦悩の2年間が克明につづられている、という。その後、この事件をヒントにした映画「それでもボクはやっていない」(周防正行監督)も20日、上映が始まっている。夫妻は「冤罪に巻き込まれた家族の味わう恐怖を知って欲しい」と話している。

孝司氏は電車内で痴漢行為をしたとして現行犯逮捕される。取り調べで刑事から「電車内の様子を思い出せ」と追求されて、詳しく説明すると、副検事は「痴漢をやろうと様子を窺っていたからだ」と取る。01年7月5日、心中を決心し、長男の首を絞める、妻が慌てて夫から長男を引き離す。起訴されると会社は自己退職を迫る。

一審の懲役1年2月を覆し、東京高裁で無罪を勝ち取るまでに2年かかっている。03年に会社への復職が認められたが、中途入社扱いになる。年収が元に戻ったのが05年になってから。

孝司氏は「裁判官が簡単に有罪にするから捜査が杜撰になる。ぜひ本を読んでほしい」、と語っている。

犯罪が成立するためには、訴える側が、犯人が犯罪を犯した証拠を提出する必要があるが、通常の犯罪と違うのは、痴漢の場合は訴える側の証拠の提出を必要としていないことだ。「この男が痴漢です」と証言するだけで犯罪が成立してしまう。痴漢を証明することは必要なく、していないことの証明は殆ど不可能に近い。そのために、痴漢行為をしていない者が告発され、無実が証明されず、痴漢冤罪となるケースが幾つも生まれ、社会問題ともなったこともある。中には個人的な怨嗟や、示談金欲しさで故意に起した冤罪事件まで発生し、マスコミにも取り上げられることにもなった。

私のほぼ30年の通勤手段は、都電、国鉄、地下鉄、バスなどの乗り物であったが、満員状態を味わったのは地下鉄を利用した15年間であった。時には息もできない程の窮屈も経験したが、例外なく毎日続いていた。時には車輌の中央にまで押し込まれ、下車駅で降りられなくなり、泣き出す女性が出ることも珍しいことではないほどであった。ある日のことだ、目の前の20歳代と思われる女性がしきりに私の顔を見ては、もじもじと動き、動いては又見る。痴漢と間違えられている、と思った瞬間女性を怒鳴り付けていた。「何をもじもじしてるんだ!」口にしてその女性を睨み付けていた。女はおとなしくなった。(周りに痴漢行為をした人間が居たのかもしれない)その後、同じようことを数回経験して、その都度声を荒げた。よほど間違えられ易い顔つきなんだろう。帰宅して妻にも話した。もしも万が一、痴漢行為をするにしても、こちらにも選ぶ権利があるんだ、と。

反対に、満員電車ならではのことが起る。女であることを最大限に利用する女がいる。自分はつり革には一切手を伸ばさず、隣の男に(私だが)凭り掛かって来る。走る車輌は慣性で体重が移動するがその度に、男を利用して凭り掛かって来る。始発に乗れる駅ではないからこちらも倒れまいとして必死でつり革を握る。人の波に揺られて停車の時には前方に、スタート時には後方に、大勢の重さが掛かって来る。苦しい、女を避ける、もたれて来る、どう避けてもついて来る。何十回でもお構いなしについて来る。女性の側に揺れる時、必死に凭れるまいとするから女性との間には身体に僅かながら隙間が空く、当然、女性は楽になるから隣の男性の踏ん張りを理解するはずだが、次の瞬間、どっと凭れて来る。これが殆ど毎日だ。夏など肌が触れて気持ちが悪くなる。男と女が逆ならセクハラで訴えられるだろう。極力女性の姿の少ない位置を、と願うが満員では望みどおりの位置に必ずしも立てない。残念ながら私が通勤地獄を味わっていた頃には女性専用車輌はなかった。もっと早くたくさんの女性専用車輌を作ってくれていれば助かったのにと、思う。

時代は代わって今や女尊男卑の世の中になったと言ってもいいほどだ。取って代わった男性差別と男性蔑視の風潮が、痴漢行為の無実の証拠の提示の難しさ故に、痴漢冤罪を作ってもいるのだ。ただ、現在では被害者側の客観的な証拠、物的証拠(衣服に残る指紋やDNA鑑定など)が求められ、起訴や審理おいても重要視されるようになって来ている。それにしても、「痴漢事件には必ず加害者が存在する」ことは事実としても、谷田部氏のように、濡れ衣を着せられ、人間性を否定されるような辱めを受けた男性と家族への見返りは、何があるのだろう。そして、訴えた被害者と呼ばれた女性には、どのような罰があるのだろう。ひとこと「すみません、間違いでした」で済むことなのだろうか。

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コメント

■全国共通 女性専用車両 総合スレッド Part14■
http://hobby9.2ch.net/test/read.cgi/rail/1167910038/

投稿: ■全国共通 女性専用車両 総合スレッド Part14■ | 2007年1月21日 (日) 15時15分

2チャンネル、全国共通 女性専用車両 総合スレッドからコメントをいただいた。
ものすごい大量の意見が寄せられている。少しずつ、愉快に拝読している。世の中色々な意見をお持ちの方がいらっしゃる。
かく言う私も女性専用車両については自ら女性差別に甘んじる女性たちのものだと考えている。都合の良い時は女でありたい、そうでない時は、男なんてなにさ!を口にする女たちのための車両だろう。
男性専用車両を作れ、との意見もあるようだが、男性トイレが我が物顔に占領されるのと同じ現象が起きるのは時間の問題でしょう。

投稿: 小言こうべい | 2007年1月21日 (日) 17時17分

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