交通ルール
今年9月、川口市の小鳩保育園の園児の列に後ろから飛び込んで、死傷させた自動車事故があったが、その時にも触れたが、子どもへの交通ルールをきちん教えない指導者(親も含めて)が目につく。
川口の場合、保育士は大勢の園児たちを道路の左側を連れて歩いていた。この場合車は必ず後ろから走って来ることになる。これが右側を歩いていたら、車は前から来ることになる。川口の現場は、狭い道路だったから先導の保育士は、ゆっくり来る車への注意は当然したであろうし、園児たちを危険から事前に守ることが出来たであろう。悲惨であったことでこのことを指摘する報道は全く見なかったし、その後も問題として取り上げることはなかった。
運転手はオーディオ操作のために左手を伸ばし、身体は自然に左傾する。右ハンドルで右にあるのはウインカーレバーだけだ。これは指先で操作可能だからハンドルがぶれる心配はない。つい先日甲子園球場前を走る高速から、巨大な函ものが落下したのも、ジュースを飲もうとした運転手の手の先にある物を掴もうとして、左傾した身体につれて、ハンドルが左に切られた結果だ。防音壁にぶつかり、弾みで積み荷の落下になっている。幸い高速道のため、人を跳ねる不幸にはならなかったが、川口の事故は同じ要因の重なった結果だった。
それ以降、幼児・小学生児童の道路を歩く姿が気になって、注意して観察するようになったが、私の住む30万都市の道路上を引率する指導者は、事故のあった川口の道路に似た条件だが交通ルールには全く無頓着が多い。目につく多くは道路左側を平気で歩かせている。30〜50人の行列に引率は2、3人ついてはいるが、平然と左側だ。これもみんなで渡れば怖くないの心理状態なんだろうか、もしも、わたしの運転する車が、左に崩れることがあれば、間違いなく何人かの子どもを殺すことになる。注意をして走らせるが、時速10キロメートルでも、小さな身体に当れば怪我では済まないことだってあり得る。
自動車を運転するためには、教習所に通い、試験にパスし、厳しいルールを守ることが義務づけられている。交通規則は自動車だけにあるのではない。歩く人にも守らなければならない規則がある。右側通行に信号厳守。これら守らなければならないルールを無視することを教えたのは、若いころの漫才師、ビートたけしだ。曰く、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」で笑わして実直で勤勉な日本人のモラルを壊して行った。現在の世の中のマナーの悪さを招いた元凶ともいえるのが彼だ。規則は破るためにあるもの、モラルなど糞喰らえとなった。当時のブラックジョークはジョークでなくなった。
その悪い見本のような事故が、これも川口で起った。20日午後3時5分ごろ、川口市元郷1の国道122号で、歩いて横断中の同市元郷2、私立元郷南小2年、永田陸人君(8)が東京都足立区の男性運転手(63)の小型バスに、同小2年、石田翼君(8)が千葉県佐倉市の男性運転手のダンプカーにそれぞれはねられた。川口署は運転手2人から事情を聴くなどして、事故原因を調べている。
場所は片側2車線のゆるいカーブになっており、永田君らは下り車線の渋滞で停止中の車の列を横切り、上り車線を渡っていた。先に走った1人は走行車線で、後ろの1人は追い越し車線でそれぞれ走ってきた車にはねられたものらしい。
教習所では、とび出しを想定して注意して運転することを学んだ。しかし、どんなに渋滞であったとしても、小学生で片側2車線を横切るなど無茶だ。よほど慎重に確認しないと大人なら渡らない。上り車線を走ってきた車も2車線の国道を横切る阿呆がいるなんて想像もしないだろう。もしも、いたならそれは、自殺の為でしかないと考えるだろう。親は、これほど危険な環境下を、幼い子に必ず横断歩道で信号を確認した上でか、あるならば歩道橋を渡るような教えをしていなかったのだろうか。この事故は、親が諦めるしかない、跳ねた運転手をどんなに軽くても、罰するのは気の毒だ。車は急に止まれないのだ。
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コメント
いつもお世話になっています、リンクさせていただいている、プチセレブです。
現在とても困った事が起きているのですが、良い方策がありましたら、教えていただけないでしょうか。
【サイバッチ】という人権蹂躙メルマガを発行している、悪名高い犯罪者集団に黙って付きまとわれて怪しんでいたのですが、盗撮画像を晒されて困っています。
この集団は、人権擁護法案がネット上で取り上げられていた際に、この話題に関する日記を書いていて狙われたみたいで、家まで押しかけてきたのですが、
彼らは素人女性の盗撮画像や、ネット上で個人情報を盗んで晒す事によって利益を上げている、インテリヤクザのような組織です。
パソコンの遠隔操作をされていて、メールもブログの管理も困難な状況なので、こちらに返信を書いていただけると、有難いです。
投稿: プチセレブ | 2006年12月22日 (金) 13時55分
園児の事故に関して尤もらしい考えを述べておられるようだが、この事故があった道路を知っているものから言わせてもらえば、保育園側に過失は全くないと言い切れる。園児は日ごろから交通安全に関して教育を受けていて、普通の大人よりずっと交通ルールをまもるよう躾けられている。左側を歩いていたのには、その現場ならではの納得できる理由があるのだ。厳しく糾弾せねばならないのは、事故の犯人のような仕事もせずいい加減に生きている大人であり、そんな大人を育てた世代に他ならない。そしてもう一方の犯人は、何十年も前の交通法を改定しようとしてこなかった行政である。この記事に非常に不快感を覚えた。
投稿: 保育園の保護者 | 2007年1月 6日 (土) 11時58分