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2006年11月15日 (水)

今は昔のはなし 3

昨日の予告のとおり、結婚後の恋愛はあり? なし?
何時の頃から不倫を恋愛と呼ぶようになっているのか知らない。ここで言う恋愛は明らかに肉体関係を伴うものだろう。だったら姦通であり、不義密通と言うものだ。夫婦である限り夫の不義であり、妻の不義である。オブラートにくるまれた言葉で恋愛などと呼べるものではない。4000人近い男女の考え方を聞いてみよう。
いつものように、MSNインタラクティブの「暮らし」のページ、携帯電話の「毎日新聞・スポニチ」サイト。
 <有効投票数>3862(男1893、女1969)
        あり    なし
 全体    52・6%  47・4%
  男    50・8   49・2
  女    54・3   45・7
なんと、男族は女に比べ、浮気には戦々恐々の様が見える。ここでも参考にはならない10代以下の投票もあるが。
  
        あり    なし
 10代以下男 48・0%  52・0%
 10代以下女 42・6   57・4
 20代男   39・9   60・1
 20代女   46・9   53・1
 30代男   51・5   48・5
 30代女   55・5   44・5
 40代男   61・6   38・4
 40代女   64・4   35・6
 50代男   72・5   27・5
 50代女   47・5   52・5
 60代男   73・0   27・0
 60代女   38・9   61・1
 70代以上男 36・2   63・8
 70代以上女 60・9   39・1

平均的なモラルとして20代以下の男女は浮気はいけないものとしての認識を持っているように見受けられる。しかし、お互いに男と女を知ってみると、こんな筈ではなかった、との思いを抱くようになり、もっと違った刺激を求め、それが相手への不満へと重なって行く。一般に言われる男盛り、女盛りの30代、40代になると、その傾向は一段と顕著になり、特に女性の浮気願望は遥かに男をしのぎ、40代がピークとなる。面白いことに男は50代から60代にかけて身体の衰えに逆らうようにピークを作る。そしてもう1度、今度は男が役に立たなくなる頃に70代の女の頂点がやってくる。

石田のまとめに行ってみよう。浮気肯定派の多い30代そんな世代だが、次のような女性もまたいるのも事実。
「そんな軽いものじゃない!!」と少々怒りモードです。「今、わが家はその渦中。職場の部下と恋に落ちた主人は家庭を捨てようとしています。結婚後に恋愛するなら、どれだけ周りを傷つけるか理解してから行動すべきです」(大阪府・匿名・33歳)

いみじくも俳優石田純一が喝破したように、不倫は文化であることも事実なのだ。日本が世界に誇る“源氏物語”を始め、“アンナ・カレーニナ”“風とともに去りぬ”など、洋の東西の文学作品は、人間の生命の根幹のテーマに性を置いて書き上げているのだ。文学だけが文化と言うのでは勿論ないが・・・。続いて浮気否定派の意見。

「結婚した時にどのような気持ちだったのか、とても不思議に思います。おそらく、この人しかいないと考えて結婚したと思うのですが。わたしは14年前に結婚しましたが、いまだに主人のことが大好きです」(広島市西区・匿名・36歳)「パートナーより好みのタイプの異性が現れても、感情をコントロールできるのが大人です。気がついたら恋に落ちていたというのは無責任」(東京都世田谷区・匿名・49歳男性)「結婚後の恋愛?なに眠たいこと言ってんねん! そんなんなしに決まってるやん! 1番好きで大事やと思うから結婚するんや。毎日平凡に過ごすことが、どれだけ大事で難しいか、そんなんわからんバカタレばかりやから、倫理がなくなるんや」(大阪市平野区・みつこさん・49歳)

この人たちのように皆が強い倫理観や、道徳率で自分を制禦できれば不倫も浮気も起こらない。自分を禦し切れなくて、泥沼に落ち込み、苦しむ人もいるし、本来がだらしなくて楽しければ良い、とする人だっている。こちら側の人たちの話も聴いてみよう。

「夫がパニック障害*になり、家庭での暴言が始まり、喧嘩ばかりの生活に疲れ果てている時出会った人と恋に落ちました。子どももいる人妻を相手にする男性がいるなんて想像もできなかった」(千葉市中央区・月夜のうさぎ・35歳)《*パニック障害とは日本語で言えば自律神経失調症のこと。この女性、夫の病気をいいことに不倫を楽しんでいるだけのことだ。相手の男も遊び相手が、夫も子どももいて浮気をする女、これほど責任を持たなくてよい女性もいるまい。女も自分を月夜のうさぎと名のるほどノーテンキな女だ。》「数年前に夫を亡くし、今つき合っている人には妻子があります。お互いとお互いの抱える状況をこの上なく大切にしたいのです。この愛を諦めると、死ぬ時に激しく後悔する、そう腹をくくって恋しています」(広島市・匿名・40代)《40代、そうだね、まだまだ女だものね、姿かたちのない“愛”という字で誤魔化す。以前記事にしたが、千葉の漁村の70歳を超えたやはり夫をずっと前に亡くした女性が叫んだ声が忘れられない。「私は男が好きだ、男が欲しい」と。こちらの方がどれだけ真実の言葉であることか。》

もう1つ、小説風に綴ったものを。「結婚後、初恋の人と偶然再会して、不倫関係で何年か過ごしました。相手は地位のある身で、毎日電話だけでつながる日々でしたが、後悔はしていません。彼は5年前に突然、心筋梗塞で亡くなりました。倒れる日の朝、会いたいから来てくれと電話がありました。約束の場所はなんと病院。会ったとたん倒れた彼を入院させたのはわたしでした。2ヶ月後、彼は帰らぬ人となりましたが、人と人の不思議な縁を実体験したので、道ならぬ恋でもお互いの魂の交流は、誰にも侵すことはできないと思います」(愛知県豊田市・Rara) 記事をまとめた石田氏も、美しく綴った文章の読後感をこう記した。「Raraさんのメール、いつか短編にしちゃおかな」と。

これらのことをすべてまとめて石田純一は、不倫は文化と言ったのだろう。いずれにしても、女性が性に関してこれだけあからさまにものが言える時代になったということだ。今は昔のはなしを。


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