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2006年10月18日 (水)

生者必滅会者定離

しょうじゃひつめつえしゃじょうり(大涅槃経)。
生命のあるものは必ず死滅するときがあり、逢ったものは必ず別れる運命にある。これから仏教哲学を説こうとしているのではない、第1そんな難しい説教ができる器ではない。

毎日新聞(10/15)から
国際的な環境NGO・世界自然保護基金(WWF:World Wide Fund for Nature)は、パプアニューギニアの熱帯雨林で、30種の新種のランを発見したと発表した。98年から同国のキコリ地方で実施していた調査で確認した。WWFは「ランの新種がこれだけまとまって見つかるのは珍しい」と話している。パプアニューギニア政府は生態系保護のため、同地方に野生生物管理区を設置する方針だという。

WWFによると、同国では世界でも最も多い3000種以上のランの自生が確認されている。しかし、違法伐採が相次ぎ、インドネシアに隣接する熱帯雨林では約70種のランが絶滅したとされている。同国中部・キコリ地方はパプアニューギニアの国旗のデザインインにも描かれているゴクラクチョウやキノボリカンガルーが棲息していることでも知られている。さて、発見されたということは、またすぐに絶滅が心配されることになるだろう。珍しいものを珍重する好事家のことだ、象牙が欲しいから殺した象や、毛皮が欲しいから殺した豹や、珍しい羽を付けた鳥などのように、珍しい植物も、乱獲、密売が横行するのが目に見える。

しかし、地球上で絶滅した動植物は、どれだけあり、いただろう。数えれば切りのないほど、あり、いるだろう。また現在、植物にも、動物(ほ乳類、両生類、鳥類、淡水魚類、昆虫類、甲殻類などなど)にも絶滅に瀕している種はどのくらいの数に上るだろう。その全てを救うことは最早間に合わないし、不可能と思われる。そして次々に姿を消して行く。日本でも、記憶に新しいコウノトリや朱鷺のように。考えてみれば今までにも、何百何千の種が絶滅して行った。不幸にも最悪なのは、人間という思考能力を備え、尊大にも己を霊長類と称して高等動物を自認する我侭な動物が、急速な繁殖を始めてからは自然界の種の絶滅は目に見えて早まって行った。この動物の繁殖力は物凄く、あらゆる自然界を破壊し、動植物の絶滅を速め、地球そのものまで破壊しかねないところまで来ているのだ。

生命の誕生とは、それが動物であろうと、植物であろうと、必ず死が約束されるものが生まれ出たことを意味する。それが1週間か、80年か、100年か、千年か、万年かは解らないが、永遠なんてない、地球だってあと40億年もすればなくなるだろう。絶滅する種があっても仕方ないことだ。今までだってその繰り返しで地球は動いて来ているのだから。

小学生の頃頻繁に見た山頂を蹴り、空中を遊泳する夢、雲の中を走るレールのない列車、水色のベンチの上の真っ赤な花(バラ?)一輪、それと同時に何度か見た兵隊になった姿で銃剣で突き殺される夢、生と死の狭間で揺れた軍国少年であった子どもの頃のことを、昨今よく思い出す。

生者必滅会者定離、これからも変わらない姿で輪廻を刻むだろう、そして、時は流れて行く。


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