« 身勝手に過ぎないか | トップページ | 食習慣が壊れている -1- »

2006年9月23日 (土)

効果疑問は逃げ口上

止まない飲酒運転に、自治体も雪崩を打つように続々と厳しい罰則を設ける規則をつくっている。法を守らない人間に、厳しく接する、これも一つの手かも知れないが、もっと根本的な施策を考えることが大事だ。それは、今まで言って来た“適度なら健康によい”“百薬の長だ”の酒が、体に与える薬物生を知らしめることだ。“適度”など存在しないし、その適度で済ます酒飲みなどいないから、現在起こっている飲酒運転による事故がなくならないのだ。臭いを嗅ぐだけでも酔う人もいれば、幾ら飲んでも水だよ、の人もいる。これほど個人差の大きな嗜好品はない。どのような人を基準につくられた適度なのか、理解されないままで酒飲みに便利に利用されてきたのがこの“適度”という言葉だ。学者たちも不確かなまま“適量”の定義も行うことなく日本酒ならxx合、ビールなら○○本、などと何処かの学者の弁に乗っかった、それこそ適当な量を口にする。

『百薬』については警句であることを繰り返し書いて来た、これ以上書いてもバカのおつむには届かないだろう。そこでこのような連中が運転できないように、予め乗車前に「運転してもいいよ」、と車に許可を与えてもらう装置を装備することを、同じように悩むヨーロッパや北欧の車をつくる会社が考えた。絶対ではないが、役には立つだろうと。日本と同じように飲酒運転をする輩がいるためだ。日本人と比べてアルコールに強いとされる人種の呼気濃度や血中濃度の基準は当然だろうが、日本では考えられないほど緩い。

スウェーデンでは、政府が防止装置の使用義務化を推進し、2012年実施に向けた法整備を進めている。同国に本社を置くボルボは、シートベルトに酒気検知器を備え付け、運転者が息を吹き込み、酒気反応がゼロで、なおかつシートベルトも装着しないとエンジンがかからない装置を開発した。今は試作段階だが、世界各地で実用化を検討するという。

日本のメーカーも同様の装置の開発を目指しているが、トヨタの渡辺社長は「実用化の時期はまだ明確にはできない」と慎重姿勢だ。装置を開発しても、実際に飲酒運転防止の効果が出るのか疑問点があるとして、及び腰のようだ。飲酒運転を繰り返すような人が、装置をつけた車を購入するかどうか、装備を義務付けて車の価格が割高になった場合、飲酒しない人が、納得するかなどの問題を上げている。

裏をかく悪質行為がどこまで排除可能かもまだまだ検討する必要もあり、外国の例をそのまま取り入れるのではなく、日本独自の日本の実情にあった方法、或いは法整備を考えることが必要だ。現在各地で取られている違反者への厳重な処罰は勿論、これが従来のような打ち上げ花火に終わらない、継続性のある監視体制をつくることも重要なことだ。

トヨタの社長の立場では当然とは思うが、売れない車にでもなったら、と商売をイメージするのではなく、現在無闇にあれこれ付け加えているオプションの一部に代えて、先ずは飲酒運転ができなくなるための装置をオプションとすることを考えることだって可能だろう。それこそ電子回路の問題で殆ど解決するはずだ。或いは酒は飲めても飲めなくても、全車種の基本的なベースとして、そのことを安全性と共に車を作る上で優先させる設計思想として取り入れればいいことだ。音楽が聴ける、ハンドルから手を離さないで会話できる、道路が読めること、或いは贅沢な内装などは後回しでいいことだ。全ての車がそうなれば、それを基準の車づくりをすればいい。

そうでないと、中古市場に出回る車は多い、アルコール検査が不要な車の入手経路は多様にある。中古車販売業者にも、国の施策として援助しながら、車載装置の装着を義務付けることも必要になるだろう。生半可な対策で、モラルを持たない、マナーのない日本人の酒に飲まれる習慣は、治るものではない。

|

« 身勝手に過ぎないか | トップページ | 食習慣が壊れている -1- »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/107998/12008947

この記事へのトラックバック一覧です: 効果疑問は逃げ口上:

» トヨタ中古車価格情報!賢いトヨタの中古車選び術 [トヨタ中古車価格情報]
トヨタの中古車価格情報を紹介!賢いトヨタの中古車の買い方情報を紹介! [続きを読む]

受信: 2006年10月 5日 (木) 15時47分

« 身勝手に過ぎないか | トップページ | 食習慣が壊れている -1- »