女子野球
女子大として全国で初めて大学硬式野球リーグに加盟した中京女子大学(愛知県大府市)が9日、愛知県岡崎市で初めての硬式野球戦を行い、男子チームの名古屋外国語大に0vs35で敗れた。
選手13人で愛知大学リーグ5部に所属。2度の夏合宿などで強化したが、中京女子大は3安打無得点に終わり、逆に相手チームには24安打、15盗塁を許した。深沢美和主将(2年)は「緊張して練習してきたことができなかった。次は何とか点を取りたい」と、おっしゃった。
女子大学に男子学生のうまれる時代だ。女も男もないのだろうが、スポーツの世界はちょっとばかり違うのじゃないだろうか。遊びでやるのなら別だが、持って生まれた性差は厳然としてある。アマチュアが仲良く楽しみながらやるレベルなら、女、男の別などなくてもよい。しかし、結果と成績が問われ、数字に表われ、順序が競われることになれば、違ってくる。女がどれだけ頑張っても男には太刀打ちすることが不可能だ。将来、その道で生きることを選ぶ人間も含まれている男の集団に、若い時にしかできないことにチャレンジしておきたいだけの女では、男には相手をすることが迷惑の上に邪魔になるほどだ。0vs35が明瞭に示している。
現在あるスポーツの混合で争われるものに、バドミントン、テニス、卓球などがある。ゲームのレベルではゴルフ、カーリング、ボーリングなどはあるが、概ねは男女それぞれ別で競われるのが原則になっている。
もしもこれからも女性が硬式野球を続けたければ、半世紀も前にアメリカで実際にあった女子だけのプロ野球リーグのようなものを作ればいい。このリーグは、第二次世界大戦中、多くの男子選手が戦場に狩り出され、寂しくなったメジャーリーグに代わって、アメリカ女子プロ野球リーグとして作られ、1943(昭和18)年に始まり、1954(昭和29)年まで存在していた。戦争に疲れていた時代の娯楽の一つともなり、100万人近い観客動員数も記録した。1945(昭和20)年に戦争が終わり、戦地から選手たちが帰還すると、女子プロ野球選手は家庭に戻り、それにつれて観客動員数も減って行き、採算が取れなくなり、毎年増大する負債のため、リーグは終焉することになった。
それから40年経った1994年、クアーズビル社と300万ドルの契約を結んだアトランタの事業家が、女子のプロ野球チーム、コロラド・シルバー・ビュレッツを結成した。アメリカ全土の約1300人の女性野球選手から20数名を選び抜き、男子のセミプロチームや地域のチームと試合を経験しながら、1997年、4チームから成るレディース・ベースボールリーグをスタートさせた。1998(平成10)年には女子プロ野球と改称し、2チームが新しく参加して6チームになったが、スポンサーの経済的理由で一ヶ月で活動を休止。シルバー・ビュレッツも同年、を最後に活動を停止した。
日本には機会均等法があるんだ、遠慮することはない、女性の新しい職場としてプロ野球リーグを結成すればよい。名プレーヤーにでもなれば、日本の女性化した若い男たちが、女子バレー同様わんさと押し掛けること間違いないと思う。
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