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2006年9月30日 (土)

日本語が使えない日本国首相

28日にも取り上げた。安倍と言う男、どうやら日本語の語彙が極端に乏しいようだ。ヨコ文字だらけのおしゃべりにはとてもついていけない。それに、舌足らずか長過ぎるのか、滑舌が悪く、聞き取り難いと来ている。一国の首相たるもの、自国語で喋るのが当たり前のことではないのか。

今を去る1951年9月8日、日本独立のためのサンフランシスコ平和条約の調印式に臨んだ日本全権吉田茂が、その前日の会議場に集まった世界52カ国の代表を前にして、用意した演説原稿を読み上げた。巻き物のように丸く巻いた長尺の和紙を開きながら、敗戦国から立ち直ったこれからの日本が、国際社会へ船出する所信を高らかに宣言したのは日本語で、であった。

安倍君よ、吉田先輩の爪の垢でも煎じて飲めよ。君が喋る相手は国会議員だけじゃないのだ。かといって議場の先生方が君の頭の中を全員理解しているとも思えないが。君の口から出た言葉は、間、髪を入れず活字になり、一般家庭に届き、テレビやラジオで流れるんだよ。カタカナの横にはカッコつきで日本語で書き加えられ、或いは口頭で言い換える。一体何のために日本語はあるのかね。安倍さんよ、いっその事「美しい国、日本」も横文字にしたらどうだね。アメリカの植民地日本にぴったりだと思うのだが。

私と同じ思いの日本人がいた。毎日新聞の記者も余ほど気になったらしく、わざわざ横文字を拾って数え上げた結果、国名やミサイル、テロなども含めると何とその数109回。総理になる前から口にしていたイノベーションに始まり、アジア・ゲートウェイ構想(一体何をどうしようと言うの?まさか大東亜なんてこと考えて?)にテレワーク、(テレマークならスキー競技でやっと覚えたが)カントリー・アイデンティティ。一言二言の言葉なら、今までのように追いかけて調べるのだが、こう無闇に使われては、勝手に喋っとれ!、君の言いたいことは半分も伝わらないぜ。もう少し日本語の勉強をしたらどうだ。

それともこれ、君の作戦? あれよあれよの間にあれこれの審議を皆んな国会で通してしまおうって魂胆かい?さあ、みんな、戦争を始めるよって。勿論、君が戦場に先頭に立って出向くことは絶対にないがね。

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