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2006年8月25日 (金)

親たちの無関心

連日のように少年少女を巻き込んだ事件が起こっている。気の緩む夏休みには特に多くなるようだ。

24日の深夜、宮崎県延岡市昭和町1丁目の宮崎ガス延岡支店の南側、五ヶ瀬川堤防に集まって話していた同市内の高校生が巻き込まれた死傷事件がある。5人のうち男女2人が、刃物を持った男に背中を刺され、男子生徒は約40分後に搬送先の病院で死亡。女子生徒は重傷。集まっていた5人は全員16歳、重傷の女子生徒が2年生以外、みな1年生だ。

事件に遭遇し、死亡したり重傷を負ったことには同情しても、可哀そうだとは思わない。ある意味では自ら呼び込んだ事故だからだ。5人は前夜11時50分ごろからおよそ1時間、賑やかに騒いでいたのだろう。ナイフで刺した男(20歳)の自宅は現場から10メートルしか離れていない。テレビ局がカメラ抱えて走り回り、若者たちのその無軌道ぶりを拾っているように、神経に触る賑やかさだったろうと思う。私の身にも覚えがある。すぐ近くに駐車場があり、深夜、2、3人の若者の騒ぎに耐えきれず、何度も警察に連絡したことがある。都会と違う住宅地近くでは、夜間の特に女性の甲高い笑い声は神経に障る。

刺した男は医者にもかかり、精神安定剤をもらったりする不安定な精神の持ち主だったようだ。真夜中の歓談は安眠の妨げになっていたと思う。犯行後に警察官が男の部屋に踏み込んだ時は、抑えようとして使用し過ぎた安定剤で意識不明であったという。普段は深夜に高校生ら若者たちがたむろするような場所ではなかっただけに、突如わいた騒がしさに男が我慢できなかったものだろう。距離はわずか10メートル、私が五月蝿い思いをした駐車場までは約50メートルある。それほど郊外の住宅街の深夜は周りが寝静まると静寂に包まれる。

書き出しに記した。彼らが自ら呼び込んだ事故だ、と。第1に、子どもが(特に少女たちだ)真夜中に事件が起こるまで1時間も外出していることが問題だ。第2には、その親たちが男の子や女の子の深夜の外出を許していることだ(集まった子に親が全員いないとは思えないからだが)。3、4ヶ月前までは中学生じゃないか。まだまだおしめが取れたばかりの子どもだ。親の監督下でしか行動が許されない年齢だ。それだからこそ法律で守られ、少年Aであったり少女Bになるのだ。それを今の親たちは何を勘違いしているのか手元を離れるのを自由にしてやっていると放任する。自由とは責任が取れてこそ自由であることの根本が理解できていない。やっと中学生から抜け出たばかりの幼稚な子どもたちに、己の責任がどう取れると言うのだろうか。庇護下にある子どもの責任は親が取るのが当然の義務だ。

これほど連日報道される子どもを巻き込んだ犯罪を、親たちは一つも参考にしているように見えない。似たような、或いはおなじような事件が次々と発生する。子どもの生活をしっかり監督できるしっかりした親であって欲しい。先ずはせめて女の子の帰宅門限は、話し合ってきっちりと決めて置こうよ。

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