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2006年8月21日 (月)

暑気狂想曲

夏休みを海外で過ごした人、約5万8000人、休みをずらしてこれから出かける人、合わせて1日の出入国者の数何と10万8000人、これは8/20日の成田空港の1日の利用客だ。開設以来の最高の記録となった。不景気だ、格差社会だ、生活は苦しくなる一方だ、という日本の現状だ。今では珍しくもなくなった日本の夏に繰り広げられる国内の帰郷、Uターンと同時にうごめく民族の大移動だ。格差社会など何処吹く風の暑気症候群だ。

この症候群、もう一つの顔を持っている。一向に監督の出来ない親の子どもたちの、羽目を外す無軌道振りだ。はた迷惑など考えも及ばないはしゃぎ振りで時間お構いなしの様相を呈する。群れ集まることでしか表現できない幼稚な程度だが、それだけに余計に始末が悪い。それに男女の別もない。所構わず危険な花火を打ち上げる、後片付けなどする思慮のあるものはいない。騒音を大音量でが鳴り立てる、場所を弁えることも知らない、海岸だけならまだいい、町中の公園で、広場で、住宅街で。注意をする人に考え直すどころか逆に喰ってかかる。

無軌道は深夜の徘徊も加わる。それも免許も持たない無謀運転だ。バイクや車だけは動かせても、法律を学ぶ頭脳もないから信号も碌に理解できない。21日午前1時40分ごろ、千葉県白子町八斗の九十九里有料道路では2人乗りして並走していた2台のバイクに乗用車が追突、県立高校2年の少年(16)が全身を強く打って間もなく死亡。バイクを運転していた無職少年(17)は意識不明の重体。乗用車の運転手(32)は業務上過失傷害罪で逮捕、容疑を同致死傷に切り替えた。
どちらが悪いのだろうか、バイクの少年たちは無免許、原付きバイクの2人乗り入れが禁止されている道路上。乗用車が前を並走していたバイクを追い抜こうと反対車線に出たところを、1台が邪魔をするように反対車線にでて、追突されている。暴走族の予備軍として警察車輌の前を走る練習でもする気だったのだろう。

時間は午前1時40分、夏休みとは言え、子どもの起きている時間ではない。まして無免許で道路を走るなど、望んで死地に赴くようなもの。親はこのように他人の迷惑になるような子に育てたことを悔いればよい。追突した運転手こそ可哀想だ。

同じくバイクの死亡事故。発生したのは19日。奈良県田原本町の町道の交差点、15才の大工見習いと高校生の2人乗りのミニバイクと、32才男性の運転する大型トラックとの出合い頭の衝突事故である。少年の1人は約5時間後、1人は約17時間後に死亡。現場は信号のない交差点でミニバイクの2人は無免許、ヘルメットも被っていない。法律無視も甚だしい。詳しいことはこれからの調査待ちだが、相手は少年だ、大型トラックの方が悪者にされのだろうか。

夏休みになると毎年繰り返えされる出来事ばかりだ。放任、無責任、過保護、監督放棄、反対に過干渉をする世の親たちの反省がない限り、どんどん次世代へ引き継いで行くことになる。

一方、3年前の交通事故で自転車の少年をはねた運転手に札幌地裁が無罪(求刑・禁固2年)の判決を言い渡した。03年7月、市道を自転車で横断中の中学3年生(当時14才)が乗用車ではねられて亡くなった事故である。業務上過失致死罪に問われた男性会社員(33)に対し、札幌地裁(川田宏一裁判官)は21日、「犯罪の証明がない」として無罪を言い渡したものだ。中学性の死亡した事実を認定したものの、「被害者は一時停止せずに市道に進入し可能性が高い。被告に衝突を回避する可能性があったとは言えない」と理由を述べた。前方不注意の有無も争点となったが、「衝突回避の可能性に合理的疑いがある以上、過失は認められない」と判断したものである。

状況は、片側2車線の市道の右車線を乗用車で走行中、左から自転車で横断して来た少年に直前まで気づかずにはね、脳挫傷で死亡させたとして起訴されたものだ。判決を傍聴した少年の母(47才)は「加害者の言い分だけが認められた不当判決。とても仏前に報告できない」と控訴の予定だという。

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