60歳の父に彼女が
6月に2本取り上げた。一本は夫の携帯を盗み見して嫉妬する女。もう一本は好きでもなく結婚した夫意外の異性にこそこそとメールをやり取りする女(40歳)。
回答するのは後の相談者を取り上げた栗原美和子(プロデューサー)42歳。
今回の相談は何も知らない母を気遣う娘(自営業)から。「心配と憤り、どんなお仕置きがいいでしょうか。」というもの。日頃の行動を怪んだ娘は父親の携帯電話を調べて確実に証拠を掴む。相手はスナック勤めの女性で、つき合って短くても3年。母親は気づいていない。曲がったことの嫌いな母が知ったら、離婚にいたる気がして、娘としては心配と同時に父に怒りを覚えます。私がお仕置きをして上げようと思うのですが、どういう手段がいいでしょうか。というもの。
回答者の第一声。「何かをするというのなら、かまをかけてみるというのはどうでしょう」だ。とても考えられない、第一、父親の携帯電話を盗み見することは立派な犯罪行為なのを分かっているのだろうか。立場が逆でも、子が未成年なら親は監督責任、管理責任から調べる権利も、必要もあるが、彼女はすでに40歳、許しがなければ調べることは出来ない事になっている。禁を犯せば間違いなく犯罪だ。まして子が父親の携帯を覗き見る。それを教えることもせず、のっけから父親をたぶらかすことを耳打ちする。続いて「知っているということを、それとなく聞いてみて、どの程度本気なのかを探りましょう」だ。
何を言っても父親から「お母さんにだけは言わないで」とは言わせないこと。それは共犯者になることだから、とまで悪知恵をつける。そうしておいてチクチクやって“生殺し”にするのが一番だって。相手の名前を知ったのなら、自分の友だちの名前に使って、何かとかまをかける。「こんな針のむしろは嫌だ」と思わせたらいい。
回答者も基本的には夫婦間の問題であることだから、相談者が未成年の子どもで、夫婦の関係で不利益を被るようなら話は別だけれど、複雑な人間関係に首を突っ込むことはないだろう、と。お父さんが本気なら、お母さんとの別れ話も口に上りもしたろうし、女の方からも何等かの働きかけもあったでしょう、それに、お母さんが知って知らぬ振りをしているだけかも知れない、ということもあります、との回答。
そして、男と言うものは、という数行が書かれているのだが、この‘男’と‘女’という字をそれぞれ入れ替えてもそっくりそのまま通用する内容になっている。それはこう書かれてある。
それに、‘男’の人は多かれ少なかれ欲張りなもの。スナックやクラブなど、‘女性’が寄り添う店が山ほどあって、奥(旦那)さんや恋人がいても、‘女性’に囲まれていい思いをする。善し悪しは別に、日本にはそういう文化があります、と。
女性も男と変わらず酒を嗜み、クラブに通う風潮が目立ち、不倫をし、浮気をする。毎日新聞の相談窓口に来る内容も、その手のものが圧倒的に多い。読者の中の女子高生からのそれに関する投書も載った。これから人を愛し、いい出合いに希望を持つ若い世代も読むのに、なぜ、こうも大人は浮気や不倫の相談事ばかりするのですか、と。
親の携帯を盗み見しての相談事に、まともに回答を載せること自体、根本的に編集のあり方に疑問がある。
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