平均寿命
国立社会保障・人口問題研究所(東京都千代田区)が02年度に日本人の平均寿命が、2050年には男性80・95歳、女性は89・22歳との予測を出したが、25日に厚生労働省は05年の日本人の平均寿命について、男性は78・53歳、女性は85・49歳で前年よりそれぞれ0・11歳、0・10歳短くなったと発表した。
男女とも平均寿命が前年を下回ったのは、99年以来6年振りのことで、原因としてはインフルエンザの流行による死者数の増加や、自殺の増加が考えられているが、年金や保健制度の基本となる出生率の数字で分かるとおり、政府の杜撰な見方なのかも知れない。全体の寿命が短くなったのがインフルエンザや自殺だけの問題かどうか疑わしい。
今日(7/28)の毎日新聞の記事によると、国連が04年度に発表したレポートでは、2300年の日本人の平均寿命は女性108歳、男性104歳になると予測している。1950年から2050年までの人口レポートを基に、このまま寿命が延び続けることを想定しての算出だ。同研究所は終戦直後に比べると、平均寿命は約30歳も延びた。
《というが、終戦直後の寿命で著しいのは、男性の寿命が戦死、戦病死、消息不明など、若年層の減少で想像以上に短かったことが推定できる。1945〜46年までは戦後の混乱でデータがないが、おそらく45歳前後だったであろう。それが壮年兵の帰還もあって、1947年の時点では男性50歳女性54歳に回復したと見るべきだ》《1950年になると男性58歳、女性61・5歳となり、始めて60歳を超えたが、これは当時の先進国の中では最下位の寿命であった》
それでも国際比較では女性は21年連続で世界一だったが、男性は前年の2位から4位に後退した。32年振りにベストスリーの座を他の国に譲った。
05年 平均寿命ベスト5
順位 男 女
1 香 港/79・0歳 日 本/85・49歳
2 アイスランド/78・9歳 香 港/84・7歳
3 スイス/78・6歳 スペイン/83・8歳
4 日 本/78・53歳 スイス/83・7歳
5 スウェーデン/78・29歳 イタリア/82・96歳
2050年の寿命は今回のデータと比べると45年後には男性は2・42歳、女性は3・73歳も寿命が延びる計算だ。同研究所情報調査分析部の石川晃第2室長は医療医術・設備の進歩や生活水準の向上が要因だ、と説明。また、乳幼児や若年層の死亡率が低くなったことも長命化に寄与していると指摘している。
男性79・0歳(世界一位)女性84・7歳(同二位)の香港は、病気予防に主眼を置いており、女子栄養大学(埼玉県坂戸市)の香川靖夫副学長は、「日本人の寿命の長さは高額な医療費に支えられてのもの。財政破綻で医療制度が維持不能になれば、短くなりかねない。日本も予防医療重視に転換するよう」説いている。もちろん、ただ長く生きすればいいわけではない。平均寿命の数字に一喜一憂せず、寝たきりにならないよう、いかに老化を押さえるかが重要なことだ。
私見だが日本には停滞、いや逆に短縮が始まる懸念を覚える。それは何年も続く女性の痩せ願望からダイエットのし過ぎによる低体重児の増加だ。自分の都合だけで針金のように細くなり、出産の危険さえ伴うほどの骸骨に近い女性が街に溢れている。どう見ても健康な赤ちゃんが産める体ではない。そのような貧弱な母体から産まれる子どもが健康で長生き出来るとはとても考えられない。虚ろな女性美の基準が変わらない限り、現在以上に低体重児が増え、近いうちに長寿国の座を失うことになるだろう。
私は、虚弱児で産まれたにも拘わらず、病気らしい病気は幼児のころのハシカ以外知らず、40歳を過ぎたころからの企業での成人病検査も殆ど受けたこともなく、一日平均4時間の睡眠、月平均残業ほぼ120〜130時間で25年間を勤めた。当時の55歳定年で一線を退いた途端、網膜剥離の手術を受けただけ。ただの一度も医者に掛からず、あらゆる早期・定期検診も拒否してきた。人間死ぬ時は何をしようと死ぬ(戦争で学んだ人生訓だ)。医者に掛からず、入院しないことが最大の長生きの秘訣と心得て来た。小学生の頃、歯の健康優良児にノミネートされたが、代表にはなれず、しかし、その歯も少しは数は減らしたが、至って健康。その頃、歩け歩け運動が盛んで兎に角歩いた。そして走った、歩くことも、決して早くはないが長距離を走るのも大好きだった。その後、登山にも挑戦した。産まれてこの方身体の凝りを知らない。肩も凝らない、首も凝らない。
考えれば随分長生きしてきたものだ。私の常備薬はアスピリン、何がなくてもこれさえ飲めば、全ての身体の不調は消えてくれる。その意味ではアスピリンは私のポリシーボ効果絶大だ。(ポリシーボについては以前ブログで触れた。下品な例えだが、鼻糞丸めて万金丹で、それで治るとの思い込みの薬だ)05年の男の平均寿命まで残るところ10年ないが、とても死にそうにない。嫌われもの世に蔓延るを地で生きそうだ。
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