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2006年7月20日 (木)

続・高松塚古墳

毎日新聞(7/20)から
今までにも何回となく保存問題について触れて来た。一刻の猶予もなく解体しての修復を説いた。理由は現在考えられている解体修復後、再び古墳内部に戻すということでは限界があり、今までのようにある種密室での保存には経時変化への対応に時宜を逸する危険性のあること、或いは現在の科学で最善と考えられる処置であるとして、将来千万年の保障が可能なのかどうか、の点だ。

記事によると案の定国宝の壁画のカビ対策にはある程度の対応が可能だとしても、石室自体の修復に恒久的に打つ手がないことがはっきりしたようだ。文化庁が19日、壁画の恒久保存対策検討会作業部会を東京都内で開いた席でのことである。解体した石室について、修理して現地に戻しても、修理に使う合成樹脂の劣化のため、20〜30年後に再び解体修理をする必要があることが示された。

石室は来年3月に解体され、約10年かけて修理する計画だ。修理後の石室について委員の川野辺渉・東京文化財研究所室長が「天井石では壁面が下を向くため、漆喰の剥落止めや石材との接着に使われる合成樹脂の量が多くなり、樹脂の劣化で20年後には再び壁面を上にして修理するために解体が必要になる。側石は30年後くらいではないか」との報告のようだ。

作業部会案として今月中に開く予定の検討会で審議されることになる。あれこれ思案している間にもかけがえのない壁画のカビは繁殖を続け、無惨な姿に変わりつつある。貴重な文化遺産を後世に残すためにも、劣化は早く食い止めなければならない問題だ。20〜30年毎の馬鹿な解体、修復の繰り返しをすることはない。明るい場所に移して刻一刻の変化に対応できるように保存していくのがいいのではないか。

参照:「高松塚古墳壁画」06/07/07
参照:「高松塚古墳壁画損傷」06/06/24

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