学歴は 必要? 不必要?
多すぎる大学について書いて来た。毎日新聞(7/25)から
学歴は必要なものか、不必要なものか。世代を超えた(総数6281:男2974、女3307名)アンケートをまとめたものである。
必要 不必要
全体 66・4% 33・6%
男性 63・1% 36・9%
女性 69・3% 30・7%
現在の大学生は前半の2年間勉強して、後半はずっと就職活動に振り回されている。日本の大学は、学問の場というよりは、男女交友と、新卒採用の肩書き(チケット)を手に入れるための交付所と化しているのだ。
必要 不必要(%)
10代以下男 82・7 17・3
10代以下女 78・0 22・0
20代 男 63・4 36・6
20代 女 66・2 33・8
30代 男 60・8 39・2
30代 女 69・5 30・5
40代 男 62・0 38・0
40代 女 70・7 29・3
50代 男 62・1 37・9
50代 女 72・1 27・9
60代 男 48・3 51・7
60代 女 73・1 26・9
70代以上男 68・2 31・8
70代以上女 41・7 58・3
男と女で顕著な違いが見える。10代以下と70代以上では女は男よりも不必要が多いが、分布の山をなす位置では圧倒的に女の必要だとの意見が多い。六本木ヒルズだ、いけ面起業家だ、ライブドアだ、村上ファンドだ、に惹かれ、蕩けるような目で合コンに群がる女たちを見ていると、この数字、よく理解出来る。誰もが最高学府を出られるわけではないのに、男以上に女には学歴は大きなステータスなんだ。
ここで必要、と答えた人の考えを聞いてみよう。
学歴とは人間形成の上で役立つ基本的な学習や知識の蓄積だから
きれいごとを言っても仕方ない、出身校で振り分けられるのが現実
お金と同じであるにこしたことはない
日本を出てみて学歴が1番の人物評価の基準になっていることを知りました。北米では就職も学歴重視、家に住む権利も学歴のある人が優先
学歴とは学校名だけでなく、そこに知識や経験、さらに人脈などもふくまれているからかちがある
『人種差別の国、日本以上に格差社会の国アメリカ、表向きは民主主義の国だが、やはり学歴社会の上で支えられているようだ』
一方必要ない、と答えた人は。
これからの日本では学歴で食べていけません
大学進学は断念したが、憧れていたエンターテインメント系の会社でプランナーとして働いている。大学で学びたかったことは多くあるが、今の仕事に学歴は必要なかったと、身に沁みて感じる
学歴とは18歳の時点の実力をあらわしたものでしかない。古い情報は役に立たない
社会に出て、しみじみ思う。学はいるが、歴はいらない
記事を担当した当人は、フリーターからフリーのコピーライターになった男性。彼からのひとこと。
「歴というのは、今もまだ着々と積み重なって行く時間のことです。(中略)「学」は学校を出てから身につけたものが、ホンモノだよ。みんな、もうちょっと普段の暮らしの中で勉強しよう。」
勉強しなくても金さえ出す親がいれば誰でも入学可能になってきた大学だが、受験するまでに自分が何を学びたいのかを掴んでおいて欲しい。そして、自分が何ものかを知るために勉強して欲しい。そうでなければ、生きて行くための仕事など捜すことも無理だろう。「自分に合う仕事」とは自分を知って始めて巡り合えるものだから。
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