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2006年7月10日 (月)

少子高齢化社会

総務省が6月30日に発表した国勢調査(05年10月現在)の結果によると、65歳以上の高齢者は前年を122万人上回り2682万人で、総人口に占める割合は21%に達し、05年国連推計で最高のイタリア(20・0%)を上回り世界一になった。一方、15歳未満の人口は1740万人で、総人口に占める割合は13・6%。

これを05年度の国連調査で諸外国との比較で見ると(%)
      65歳以上   0〜14歳   総人口(万人)
 日 本    21・0    13・6    12、776
 イタリア   20・0    14・0     5、700
 ブルガリア  16・8    13・8      770
 ドイツ    18・8    14・3     8、242
 イギリス   16、0    17・9     6、044
 フランス   16・6    18・2     6、070
 アメリカ   12・3    20・8    29、800
 中 国     7・6    21・4    131、600  
                        
日本の高齢者人口は今後も2020年まで急増の傾向を見せ、反対に総人口の減少の影響もあって、ピークを迎える50年の高齢化率は35%を越えると予測されている。男女別の高齢者人口は男性1084万人(前年比33万人増)、女性1477万人(前年比40万人増)。(註)合計が合わないのは概数のため。100歳以上の高齢者も95年の6378人の約4倍、2万5554人に増え過去最高で、そのうち女性が85%を占めている。

少子高齢化社会いついて研究している社団法人エイジング総合研究センター(高木文雄理事長)は今年2月、2050年には日本の人口が8833万人まで減少し、65歳以上の高齢化率も38・9%にまで上昇するという人口推計を発表している。02年に国立社会保障・人口問題研究所が35・7%(50年の総人口1億59万人)と推計しているが、同センターは「人口減少と高齢化が人口研の推計より約10年早いペースで進む」と指摘する。両者に違いが発生するのは20年時点の合計特殊出生率を、センターでは1・16とし、人口研では1・37したことから来る差である。センターで人口推計に携わった鬼頭教授(上智大)は「センターが出した人口推計は、出生率を上げるための対策を何もしなかった場合を想定して算出した。人口減少を減少を前提とした国土経営を考えなくてはならないが、出生率を上げるためには、女性が結婚や出産で、仕事をやめることによって生じる機会費用(逸失利益)を減らすことが大切だ」と話している。

今回の国勢調査での未婚率は
 女性 25〜29歳 59・9%(前回比5・9ポイント増)
    30〜34歳 32・6%( 〃 6・0  〃 増)
 男性 25〜29歳 72・6%( 〃 3・3  〃 増)
    30〜34歳 47・4%( 〃 4・8  〃 増)
となっており、未婚化、晩婚化が一層進んでいる。

また、独り暮らしの世帯は1333万世帯で、全体の27・6%に上り、うち65歳以上の独り暮らしは前回調査に比べて100万人以上増えて405万人に達し、高齢女性の2割弱、高齢男性の約1割が独り暮しをしている。

今月4日、横浜の高齢者用市営住宅(見張り付きと言われる)で81歳の女性が死後5日経って、訪ねて来た親族によって発見されるまで、誰も気がつかなかった。横浜市だけで今年に入って3人目の孤独死である。同市の高齢者用住宅では今年の2月、69歳の男性が死後1ヶ月で発見、68歳の男性が死後11日で発見、と続いた後の3人目となった。囃し言葉のように『家付きカー付き婆ばあ抜き』と口にし、親との同居を避けて新家庭を、いわゆる核家族化が始まった1970年代、久し振りに訪ねて来た親族に発見されたことがニュースになった。その後親を避けて新世帯を持つことが風習として根付き、1980年代には数を増やす孤独死を、独居老人の死亡記事としてマスメディアが取り上げることが多くなっていった。親を尊敬することを忘れた家族や家庭の崩壊は、この頃すでに始まっていたのだ。

阪神・淡路大震災後に仮設住宅に入る高齢者たちにも、家族のいた人もいたであろうに看取られずに、或いは千葉県松戸市の常磐平団地の、又、或いは北九州市門司区で起こった孤独死。独り暮らしを健康な体で送ることができればいいが、病弱であったり、寝たきりになったりの高齢者も多くいる。人の情けの薄くなった昨今、自治体の細やかな安否の確認、介護の体制作りが肝要だ。

白書は「日本の高齢化は世界に例を見ない速度で進行している。国の活力を維持するには、高齢者の能力や経験を生かせる社会づくりが不可欠」とも指摘している。

一方、少子化にも歯止めが掛からない。先日甲子園短大教授の園田雅春氏が紹介した子どもの作文がある。
東京都中野区の小学4年生の女の子(ペンネーム・イチゴさん)の少子化を見る目だ。大人たちの会話の中で耳にする子どもなりの問題点として捕えたものだが、次のように書いている。
《わたくしは、子どもがへっている原因は、赤ちゃんを産む数が少なくなっていることもあると思いますが、子どもが殺される事件もふえているから、子どもがへっていってしまっていると思います。なので、殺人をやめればいいと思います》と。算術の問題ではない。
子どもは社会の大切な宝物なのに、子どもの命が軽んじられていると言いたいのだ。生きている子どもたちをもっと大事にして欲しい、と。

明日からココログさんがメンテナンスに入る。快適に動くようになることを期待してゆっくりと休むことにしよう。

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コメント

念のため、子殺し、特に嬰児殺しは激減してます。
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby.htm

投稿: はば | 2008年9月15日 (月) 14時01分

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