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2006年7月16日 (日)

今日は何の日

今から61年前の今日、1945年7月16日午前5時20分45秒。アメリカ・ニューメキシコ州アラモゴード空軍基地内の実験場。鉄塔の高さ230メートルの位置に吊るされた直径1・52、長さ3・25メートル、重さ4・5トンのプルトニウム爆弾が、一瞬にして巨大な火柱と閃光を放った。爆風と衝撃波が同心円状に広がり、巨大なきのこ雲が中空に立ちのぼった。それがB29の基地があるマリアナ諸島のテニアン島に運ばれ、広島に投下されるわずか21日前の出来事である。

ソビエトの化学者たちに先駆けて開発に成功したオッペンハイマー博士とトルーマン大統領のアメリカは、まっ先に投下するべき当面のナチス・ドイツが4月30日のヒトラーの自殺で滅んでしまったことで、その鉾先を日本に向けるのに躊躇することはなかった。(日・独・伊三国同盟のイタリアも1943年9月8日、すでに降伏していた。)

広島に投下される以前、7月26日、連合国側はポツダム宣言を発表(米・英・中により)、日本に戦争終結を呼び掛けたが日本はこれを黙殺する。日本はトルーマン大統領に格好のチャンスを与えることになる。8月6日の広島への原爆投下を知ったソビエトは、8月8日、日ソ不可侵条約を破棄して9日には満州に侵攻する。同じ9日に長崎に2つ目の原爆が投下される。

ここに来て日本は8月10日、ポツダム宣言の受諾を連合国に申し入れ、12日に日本降伏に関する連合国からの回答が送られて来る。14日、御前会議で宣言の受諾を決定し、即日連合国に通告、15日の天皇による終戦の詔勅が放送され、無条件降伏をする。

以上、今次大戦の日本の断末魔の姿だが、61年を経過した今日、7月5日未明に起こった北朝鮮のミサイル騒動。線香花火のようなものが日本海というよりも、いずれも打ち上げた方向のソビエト沿岸に落下した。好戦的な政府要人ははやくも先守攻撃だの何だのってヒステリックに騒ぎ立てたが、振り上げた拳で叩くはずの相手はするりと変わり身で逃げおおせたのが今回のミサイル騒ぎだ。

大体がこの世に原子爆弾なるものを生み出した国や、超大国だけが原水爆や大量の核弾頭を装着したミサイルを保有し、大国の倫理で後に続く国のここは許す、ここは駄目、と正義面して宣う。

1945年7月16日、核分裂の実験の成功による原子爆弾が生まれたその時、現代の歴史は動き始めたのだ。

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