最もセクシーな女性政治家
「最もセクシーな女性政治家」
と言っても入閣に際して幼稚園児のようなドレスをお召しになった‘小泉の子どもたち’の一人じゃない。海の向こうのどう見ても女傑としか見えないフランスの元家庭・児童担当のお大臣さまのことだ。フランスの男性誌FHM(13日発売)の「世界で最もセクシーな女性100人」で、来年のフランス大統領選挙で野党・社会党の最有力候補と目されているロワイヤル女史(52)が、並みいる有名どころのモデル、ケイト・モスやナオミ・キャンベルや女優のペネロペ・クルスらをしり目に6位に選ばれた。
1位はフランスのモデル・アドリアーナ・カランブーで、政治家は彼女のみ。「強い意志を感じさせると同時に美しい」との評価。
「強い意志」というのも、彼女がつい最近の彼女の発言の、罪を犯した16歳以上の若者には「軍隊式の学校を設立し矯正すべきだ」や、16歳未満の犯罪者についても「教師やボランティアが監視する寄宿学校に入れるべきだ」などの強硬策の発言があり、5日には98年に社会党政権が勝ち取った「週35時間労働」に疑問を呈したりする発言には社会党内でも賛否両論がある。又、同じ日に発表された世論調査では、67%が「軍隊式学校」を支持しており、無党派の男性層をも惹き付けて、ロワイヤル旋風といってもいい彼女への評価を裏付ける形となっているようだ。
先日のパリを騒がせた暴動に関しても、暴動再発の兆しさえ窺わせる近郊の視察を終え、サルコジ内相を「暴動再発防止に失敗した」と切り捨てたり、週35時間労働についても「経営者と一般労働者の間で必ずしも同じ利益が得られておらず、一般労働者はより長時間労働に追い込まれている」とも批判している。
私生活では彼女は軍人の家庭に生まれ、エリート校といわれる国立行政学院(ENA)を卒業、自身の4人の子どもを厳しく躾けていることでも国内ではよく知られているという。
同じことを日本の政治家が言えるかどうか、まして女性の政治家が。びくびくしながら生徒と接する教師たち、若しや体罰と言われるのじゃいだろうか、虐待と言われるのではないだろうか、保護者の顔色をうかがい、校長の評価を気にする。レベルの低いジェンダーだ、ジェンダーフリーだで停滞し、平和ぼけした日本では、「軍隊式」の言葉を聞いただけでメディアが、保護者が、法曹界が、人権擁護団体が、ここぞとばかりに袋叩きにするだろう。過保護に甘やかされた日本の子どもたち、実際に話が持ち上がりでもしようものなら、聞いただけでお洩らしするだろう。
アメリカにだけ尻尾を振って来た小泉の5年間、ふやけてしまった日本に、国内外を見据え、しゃんと目を醒まさせる政治家の1人や2人出て来ないものだろうか。
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