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2006年5月20日 (土)

カタカナを改めよ

毎日新聞(5/20)から
「ホームヘルパー」「ケアワーカー」「ケア・ハラ」私は理解できなかった。
題して『ホームヘルパーなのに家政婦と混同された』とある。どうして?、「家庭の補助をする」となっていれば一般的には家政婦のことと理解していいのではないのか。これを限定して「身障者の介護者」とする方がおかしい。新聞にもその文字の横に、『介護従事者』とわざわざ記してある。日本語で表記できるものを何故カタカナ語にするのか。「ケアワーカー」にいたっては初耳だ。

こう書かれている。「介護サービスを職業とするホームヘルパーやケアワーカーの多くが、利用者やその家族から、様々な形での「ケア・ハラスメント(嫌がらせ、人権侵害)」を受けた経験を持っていることが、八戸大人間健康学部の篠原良勝・専任講師のアンケートでわかった。これを新聞はこう書く。《「多くがケア・ハラ」体験》と。世界一の長寿国になり、老人の多い国になっている。そうでなくても日常生活で横文字に強くない(必要のない)人は幾らでもいる。次から次に生まれるカタカナ語、規制の働きかけもある中で、なぜこれほど適格に表現の可能な「介護」の言葉をわざわざカタカナにして分かりにくくするのか。ケア・ハラとは何と言う表現だろうか。書いた跡からカッコつきで意味を付け加える。一時「北朝鮮」と口にしてから、御丁寧にも正式国名に言い直していたメディアがまたまた同じことをしているのだ。
「ホームヘルパー」や「ケアワーカー」が。家政婦と間違われるのはちっとも可笑しくない。“嫌がらせ”で解ることを「ハラスメント」と書く。覚えなくても理解できるものを、覚える必要もない。家政婦と混同されるのは当然だ。
「家政婦と混同している」といった利用者らの「意識・態度」から受ける嫌がらせ(新聞は「ケア・ハラ」と表記)の他、「身体的・精神的暴力」や「性的嫌がらせ」なども経験しており、厳しい労働実態が浮き彫りになった。

アンケートは05年6月〜9月に東京、静岡、岡山、北海道などの10都道県のホームヘルパーとケアワーカー計500人(回答率57・2%)に実施したもの。
 利用者の「意識・態度」による嫌がらせ(ここもケアハラ)経験者は 80・3%
  内容は「家政婦と混同」が最も多く
     「1人で出来るようなことを頼む」
     「介護サービスは『利用者や家族がしてもらいたいことをしてくれるサービス』と思っている」
  また、「身体的・精神的暴力」の嫌がらせ(ここも「ケア・ハラ」)経験者は55・9%
  内容は「殴られた、蹴られた、噛まれた」
     「物を投げられた」など。
 また、不必要に手を握ろうと求められたり、胸や尻を触ろうとされたなどの、「性的嫌がらせ」の経験者は42・3%いた。

この他、掃除や洗濯など、「介護サービスの対象ではない業務の依頼を受けた」79・5%や「厚生労働省の通知で示された以外の医療行為を依頼された」64・9%も多かった。

アンケートを実施した篠崎講師は「『意識や態度』のケア・ハラが予想以上に多かった。利用者やその家族は、介護従事者の仕事をきちんと理解してサービスを受ける必要がある。『あの時は悪かった、戻ってきてくれ』と言っても後の祭りだ」と指摘している。

それは変だ、私にはホームヘルパーと ケアワーカーの違いが解らない。それに携わる人たちだけが解る言葉では 理解しろ と言っても無理だ。まして自分たちが勝手に拵えるカタカナ造語では何も伝わらない。介護を受けるお年寄り(現在圧倒的に多い)人たちはカタカナ語を知らなくて普通だ。私の世代(昭和一桁)は英語は敵の国の言葉として排斥することを教えられ、極端に拒否反応を持つ。ましてそれ以前の生まれのお年寄りが、カタカナ語を理解しなくて当たり前だ、ということを理解する方が先になる。用語が曖昧だから解釈が多様化することになる。「ホーム」が介護を必要とするひとの表現とはとても思えない。家庭一般、家族一般のことと思うのが正当な受け止め方だ。ケアだって何のケアか理解に苦しむ。風呂掃除、洗濯、みな包含されるような言葉だ。お手伝いさんか、家政婦と思うのが普通の受け止め方だ。

日本語で表現可能なものは早く、日本語に戻して表記するべきだ。

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