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2006年4月 4日 (火)

喫煙と低体重児

毎日新聞(4/3)から
国立保健医療科学院の滝本秀美・母子保健室長らの研究データから。

 ( 妊婦の喫煙率 )単位% 【厚生労働省】
     10代 20〜 25〜 30〜 35歳
        24歳 29歳 34歳  以上     
 90年 29.4 11.5  5.3  4.5  7.4  
 00年 30.6 20.8  11.6  6.4  6.0
(妊婦の喫煙率は10年間で1.8倍になっており、特に20代の増加が著しい)

低体重児は糖尿病等の生活習慣病に罹りやすくなるという研究結果もあり、橋本さんは「妊婦の年齢や生活習慣に合わせたきめ細かい個別指導が必要」と指摘している。

橋本さんらの研究チームは厚生労働省の乳児発育調査等のデータを分析した。2回の調査時に妊婦の喫煙習慣についても聞き取り調査を行っており、その結果、妊婦の喫煙率は90年の6・5%から00年には10・9%に増えていた。上の表に見るように10代の喫煙率が最も高く、00年は30・6%、喫煙率が大幅に増えたのは20代である。一方、35歳以上は微弱ながら減少している。

喫煙者から低体重児が生まれた場合は90年、00年ともに11%で、出産までの週数や妊婦の年齢などで調整すると、喫煙者が低体重児を出産するリスクは非喫煙者の2・2倍になっている。出生児の平均体重は、            
      妊婦が喫煙者  妊婦が非喫煙者(単位 グラム)
 90年    3095     3201
 00年    3047     3135
喫煙者、非喫煙者ともに出生児の平均体重が減少傾向にあるのは、痩せた女性や高齢出産、多胎妊娠の増加が影響していると見られる。と、ほぼ全文を引用した。

以上の記事に目を通して、喫煙と低体重児との関係が理解出来た人はいただろうか。私には理解出来ない記事だった。どこにもデータの基礎になるN数がないのだ。全くパイの大きさが分からない。まことしやかなパーセンテージは書かれているが何を基礎に比率計算が行われたのか不明だ。対象妊婦は10人、50人、1000、5000人?或いは10万人?対象がたった1人でも分母が二人なら比率は50%になる。国立保健医療科学院がこの程度の杜撰なデータで公表するわけはない。毎日新聞の記者(女性)が転載時に配慮を欠いて犯したミスだと思える。

禁煙ブームに乗ってタバコの害を一層誇大に示して見せ、人心の撹乱を狙ったような記事にしてしまっている。
私は低体重児の問題はもっと別の所に起因すると思っている。それは世に蔓延る過激なダイエットブームだ。考えてみれば喫煙だってダイエットの効果を狙ったものである可能性も高い。痩せることが女性美の究極であるかのような非健康的な生活をし、骸骨のような身体から、健康的な赤ちゃんが出産できる訳がない。

早速新聞社に問い合わせのメールを送ったが、まだ返事がない。

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