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2006年2月 1日 (水)

流行(ペット)

先月の週間文春(1/19号)に面白いタイトルを見つけた。
佐藤愛子が寄せたものだ『犬にチョッキを着せるバカ』とある。中味を読みたくて購入するするつもりが買い損ねた。内容は何を書いたのか解らないがタイトルからして“我が意を得たり”と思う。

良く云われることだが、好みは犬派と猫派があるらしい。どちらを好きになってもそれは当人たちの勝手だ。私も嘗てはシェパードを飼い、警察犬として登録し、必要な時には犯人追跡の役にたてるところまで飼育した。この犬が死亡した後に代わりはいない。墓を掘って遺体を土に還したが、悲しがったのは私以上に妻だった。妻は本来猫が好みで捨てられた仔猫を持ち帰り、可哀そうだから、と餌を与え育てた。やがてその仔猫は親になり、子どもを授かった。うちの中は俄然賑やかになった。沢山の子を生んだ母親は、妻の与える餌だけでは満足せず、小さい時に捨てられた恨みからか、畜生本来の欲望からか、ご近所に上がり込み、時として近所の苦情になる騒動も起こった。仔猫は他人の手に渡しても大丈夫な頃を見計らって次々に貰われて行った。何時の間にかシェパードも可愛がる妻の時間が増えているのに気が着いていた。そして、やがて訪れた死だった。妻は何日も泣き明かした。

日本にも動物連れの客を泊める旅館ができるほどペットに対する理解が深まっている。マンションに住んで庭が持てない特殊な住宅事情から、ペットも大きなものではなく小型のものが好まれる傾向がある。小さいものと云えば、メダカや魚、蜘蛛やさそり、子供達に人気のカブト虫、それに昔からある小鳥。一般的ではないがトカゲ、蛇、亀やカメレオンなどの爬虫類がある。変わったところでは金属の犬が生まれ、大金を支払って購入して可愛がる心寂しい人たちもいる。(しかし、この犬、断種されてこれから先2度と生まれることはないらしい)大きくてもアメリカのようにミルクで飼育したライオンを家の中で飼う日本人はいないが、以前お寺さんが裏庭の檻で飼育していたトラが傷害を起こしたことがあった。

話題を絞ろう。
犬にチョッキだ。これほど人間が浅ましくバカに見える光景はない。これまでにも人間の自己満足で耳を切り、毛を刈り、今でもまだやっているのか知らないが交配で変種を作り上げて来た。賢い動物で人間の目となり、足となり、或いは羊の飼育、トナカイの飼育などいろいろなところで活躍し、人間は助けられている。
犬にチョッキか!人目につかないところで一人で悪趣味に浸るならいい、それを‘可愛いだろう’と自慢げに連れて歩く姿は連れられている犬以上に哀れな動物に見える。これ以上哀れな自己満足はないだろう。犬は自分が持って生まれた立派な毛皮を纏っている、雨に濡れようがお天道様に照らされようが代謝は完全にできるのだ(流石に暑さには弱く、夏は舌を垂らしてはーはー、と放熱しているが)。飼い主の哀れな心で推し量る必要など全くないのに。海外から女性が競って身に纏いたがるブランドメーカからお犬さま用にお洋服が送られて来る。貧しい心は(犬でも猫可愛がりに)愛玩犬にそれを着せたがる。犬の気持ちを考えたことがあるのだろうか。連れて歩く人と同じように“ああ、暖かい、暖かい、綺麗、綺麗”と鼻高々なんだろうか。

このようにしか犬が可愛がることのできないバカたちは哀れむ以外に眺めようがない。

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