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2006年2月 4日 (土)

高齢運転者と認知症

冬に逆戻りの立春の1日だった。例年そうだが、私には体感温度は2月が1番寒い。
高齢者の交通事故の多発するなか、警察庁は運転免許の制度の見直しを検討している。

05年度
 高齢運転者による交通死亡事故は1033件(前年比14件増)
         うち 70歳以上は758件(前年比68件増)

私もその高齢者層を構成する1員だが、昨年10月に免許書き換えのために講習を終えた(詳しくは昨年10/1のブログに書いた)ばかりだ。検査器具を使い、動体視力を、ハンドル操作を、勿論視力を調べたが、その時点で認知症のことは一切触れられなかった。しかし、認知症についていは02年6月の改正道交法で、すでに免許の取り消し・停止処分が可能になってるのだ。不勉強だったと思う。自分の体調から推定してまだまだ遠いことと勝手に判断していた。実際に処分を受けたものは
 05年度6月末時点で計113件(取り消し、110件、停止3件)
にもなっているが、この内75件は家族からの相談があったものである。

05年度の厚生労働白書によると、支援を必要とする認知症の高齢者は02年度に約150万人。25年には323万人に上ると推計している。また04年度末で65歳以上の免許保有者は約927万人で、警察庁は認知症の疑いのあるドライバーは約30万人と推定している。東京都老人総合研究所の本間昭彦参事研究員を委員長とした専門家委員会は、7日に初会合を開いて9月ごろまでに検査手法を纏める。委員会には簡易に判定できる検査手法の開発のほか、判定の基準作りなどが求められている。警察庁は最終報告を受けて道路交通法の改正を含めた運転面免許制度の見直しを進める予定。

警察庁は検査の結果、認知症の疑いがある場合には、臨時運転適性検査を実施し、医師の診断を踏まえて取り消し処分を行う方針で、認知機能が低下している高齢者には安全運転の指導や専門機関の紹介も行うとしている。警察庁は最終報告を受けて道路交通法の改正を含めた運転免許制度の見直しを進める予定。

認知症でなくても加齢とともに集中力が散漫になり、反射は鈍くなり、信号の見落とし、横断する人との接触や、出合い頭の事故になったり、正面衝突など車輌相互の事故ともなる。適性検査がどのようなものになるのか不明だが、検査を受ける段階で、体調不良の条件が認知症と判定されることも起こりうるのではないか。結果、極度な精神的なショックを与え、運転ができなくなった段階でその後の生活に生新傷害を惹起させるのではないか心配だ。私の場合、退職後は妻の買い物の専用運転手のようなものだが、どうみてもマナーの宜しくない街を移動する。勢い要らざる神経を使うことになる。よほど注意していないと何が起こっても可笑しくない乱脈の街を走っている。違法駐車、逆走さえあるのだ。今の所その緊張のお陰で事故もなく、ぼけることも出来ない。脚の弱い妻の荷物を運ぶことが使命の車である必要がある間は。

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