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2005年12月28日 (水)

玩具に異議

ごく最近テレビに出て来る気持ちの悪いタレントがいる。短パンで両手を広げ、何か訳のわからない声を上げて腰を振る。吐き気を催す仕草だ。何故こんな気狂いがテレビに写るようになったのだろう。大体何が面白くてみている人間が嬉しげに笑うのだろう。笑える要素など微塵もないと思うのに。最近のお笑いタレントと呼ぶ有象無象の特徴に、やたら体をくねくねと捻り、訳もなく絡み合い、叩きあう仕草が目立っているように見える。

以前(昭和41〜47、8年頃)一世を風靡した「コント55号」というお笑いがあった。舞台狭しと走り回り、飛び回り、お互いを蹴りあい、叩き合った。現在二人はコンビこそ組まないが(解散もしていない)、それぞれ別の道で活躍している。1人は職業人野球チーム“ゴールデンゴールズ”を率いる欽ちゃん(萩本欽一)、もう1人は俳優業にも転進して活躍する二郎さん(坂上二郎)だ。このコンビが人気を博したのは二人の軽妙な掛け合いの語り口にあった。ツッコミとボケ、お互いの洒脱なセンスに引き込まれたのだ。続いてはやすきよ、オール阪神巨人たちがが続いた。

吉本が東京に進出し、若手を育てて来たが、この頃から掛け合い漫才に喋りの面白さが失われて来た。単に走り回り、叩きあい、表情を作り、目で見るだけの粗製濫造のものに成り果てて来た。どこにも可笑しさも面白さもなく、ただ単に体がくねくねと動くだけになった。愉快な会話もなく、掛け合いもない。まともな人間ならやらない、見せない、動きを見せて定められた時間を終える。面白くもない極端なお笑い芸に、先に書いた不愉快な1人の男が現れた。これが又現在の若者たちに受けているように見える。こちらの頭が可笑しいのか、見て笑える頭がまともなのか、わからない。

この男、レイザーラモンHGなる名前からして無国籍のような名を持つ。この男をキャラクターに使った「爆笑問題のバク天!黒ひゲイ危機一発」(樽に剣を突き刺し、中の海賊が飛び出したら負け、という「黒ひげ危機一髪」のHG版)と名付けられた玩具。これを作ったメーカー「トミー」に対し、同性愛者の性的少数者の教職員でつくる「セクシュアルマイノリティ教職員ネットワーク」(STN21、本部京都市)が、同性愛者差別を助長するとして、発売中止を申し入れた。

STN21はカタカナ言葉にしているが、日本語にすればそのまま性的少数派教職員の団体だ。社会的認知はまだない。男にしろ女にしろ同性を好きになることには当人たちの勝手、好きにすればいいことだ。しかし、私が例えば男に言い寄られればこの上なく気持ちが悪くなるのは避けられないし、まして若しも私の子どもがこの手の人の教育を受けなければならないとすれば、即座にクラス替えを要求する。被害は未然に避けるのは当然のことだ。自然界はお互いに異性に惹かれるように作られ(最近の研究では約90%)、成り立っている。彼らの言い分は「この玩具は同性愛者やそれを連想させる人物を樽に入れて剣を突き刺して楽しむ玩具は差別で、子どもたちに同性愛者は差別してもよい」との意識を植え付ける恐れがある、との言い分だ。これに対し、トミー広報チームは同性愛者を突き刺して楽しむとの認識はなかった、差別の助長には当たらない、と見ている。

私ははっきり云ってこの人たち同性愛者には大いなる偏見を持つ。これこそ人の考えは自由だ。それよりキャラクターになっているレイザーなんとか、こんな下らないタレントこそ早く玩具ごと消えればいい。

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