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2005年12月21日 (水)

酔っぱらい「サンタ」

昨日のブログがアルコールで終わったので序でに書き留める。
外国の話。それはニュージーランド最大の都市、オークランドの中心部で起こった。17日午後、サンタクロースの衣装に身を包んだ酔っ払い約40人が街の商店街を練り歩き、手当りしだいに物を壊して歩いたという。深酒して己を忘れるには一週間速いと思うのだが、どこの国でも酒飲みにはそんなこと関係ないと見える。

商店には「メリー・クリスマス」と良云いながら集団で押し入って勝手にビールを飲み、大暴れをしたあげく警備員に暴行していた。うち3人が秩序妨害の容疑で逮捕された。また酔っぱらい集団は街なかのゴミ箱をひっくり返したり、酒壜を割ったりを続けカジノのロビーに飾ってあった巨大なクリスマス・ツリーまで破壊。

彼らは「クリスマスの商業化阻止」を目指している「サンターキー」運動に参加していた、と話した。日本と違って彼らの信仰は英国国教会が24%、カトリック15%、プロテスタント3%のキリスト教(全宗派合計約60%)を信奉する人たちだ。同時に先住民に他所もの(Pakeha パケハ:意味は白人)と呼ばれる植民地時代からの移民子孫のヨーロッパ系が80%を占めている国だ。当然多くの人はクリスマスを静かな気分で過ごしたいはずだ。ところが経済の成長とともに観光事業にも力が入るとどうしても商業化するのは観光立国では常のことだ。

いにしえの仏教国日本も60年前の敗戦とともに無信仰の国民となり、結婚式だけには神様を利用し、仏さまは人が人でなくなった骸(むくろ)の時にだけ利用する。新たな年の正月は他所の国からやってきたキリストさまに先回りされて道を譲り、門松を立て、羽子板や独楽で遊ぶ女の子や男の子も滅多に姿を見なくなった。その癖お雑煮、正月料理だけはきちんと頂きなさる。一年のけじめを一月元旦に置いた人生の刻みをなくしてからは日本人はそのけじめを失ったようだ。特に何でも愉しみに代え、酒を飲む日にしてしてしまう日本人はクリスマス・イヴこそ恰好の羽目を外す夜となって、街中が酒臭くなり、性モラルを持たなくなった若者たちの出来ちゃった婚の儀式の日にもなる。

ニュージーランドで酔っぱらって暴れた集団は、恐らくは日本に似てのそのような風潮を心配してのことだろう。キリスト教徒でもなく、信仰心篤い仏教徒とも言えない小生には理解出来かねるが、日本の成人式で酒を喰らって暴れるバカ新成人と比べれば何がしかの同情を注ぎたい。日常の中に毎日曜日の教会での祈りがあり、結婚式は教会で誓い、子どもが生まれると祈り、勿論人の死も同じキリストに祈りを捧げる。信仰心篤ければ篤いほどそのような商業主義に踊らされることに対する怒りは激しくなるだろう。今度の酔っぱらい集団の行為は決して褒められるものではないが、同じ酒でも百薬の長の言い訳で飲む酒と違って義憤の為せる行為だろう。これも言い逃れ好き、無責任の日本流に云えば酒の上のこと、笑って見逃せ、となる。

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