電車マナー・アンケート
日本民営鉄道協会が、利用客6000人を対象に実施した「マナー」についてのアンケート結果を纏めたものである。
電車内迷惑の1位は『座席の座り方』で、「足をひろげる」「優先席に若者や健常者が座っている」「混雑時にも詰めない」となっており、着席に関するものが25%となっている。
大方の感じ方は傍若無人の若者(男)の大股開きが思い出されることだろう。しかし、これ以上に幅広い一人当りの座席を占領しているのは実は多く女性なのだ。確かに見た目に悪い若者の姿は顰蹙を買うだろうが、乗り物本来の乗客を効率良く運び利益をあげる目的には、一人でも多くの利用客を詰め込むことが必要だ。その点から観察すると、男の膝が開いている間隔と、女性の膝は揃っているが、足元が大きく左右に突き出されて座るもの(だらしなくて、とてもみっともなく見える)と、足元を揃えて左右どちらかの横に倒すものとに違いはあるが、足元を開く場合も、膝から倒す場合も、明らかに女性の一人当りの方が幅を占めている。人を運ぶ乗り物本来の使われ方からみると、迷惑度は女性の方が高い。
優先席や、混雑時の問題は、根本は親の躾不足。お互いの思いやりは幼少時から教えていないと出来るものではない。両足で立つことが出来るようになれば、子どもは大人に席を譲ることに誇りを持つ。“お婆ちゃん、お爺ちゃん、叔母ちゃん、小父さん”誰でも良い、大人を労る言葉を添えて子どもに聞かせれば子どもは得意満面で席を譲る。わが子を育てた中から断言できる子の躾だ。今の親たちは逆だ、血眼で子どもの席を捜しまわる、気の弱そうな人の前に立って子どもをぐずらせる、さも早く席を代われとでも言いたげに。そうでなければ子どもを餌に先回りさせて自分の席を確保させる。こんな親たちや、親たちに育てられた子が席を譲るわけがない。
女性誌、雑誌などには女性の‘美しい座り方’など、隣の人への迷惑を考えない横座りを教えるが、隣同士がお互いに反対に足先を向ければ恐らく二人で三人分の座席が必要になるだろう。見た目の迷惑ばかりではない迷惑にも配慮してほしいものだ。
続いては相変わらずの「携帯電話のマナー違反」が約20%。他人への迷惑など頭にない不作法、自分だけが良ければそれで良い身勝手人間が余りにも多い時代。その後は「乗降時のルール無視」が9%、の次に「床に座る」「車内で騒ぐ」「ヘッドホンの音洩れ」「女性の化粧」「荷物所持」「たばこ」えっ? となっている。
もの食ったり酒飲んでるヤツも良く見るし、もっと気持ちの悪いものにチュウインガムのくちゃくちゃがあるけれど。
日本民営鉄道協会は、私鉄71社の駅や車内に「迷惑行為ランキング」のポスターを6万枚用意して掲げる予定だという。それぞれ心当たりのある人間たち、少しは顔赤らめてその前を通り過ぎよ。
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