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2005年10月14日 (金)

寄らば大樹?

お祭り騒ぎの三文芝居もマスコミが挙って面白可笑しく脚色した前宣伝が実り、女を武器だけの当選者、幼稚な稚児にも似た未熟者なども入り交じって、心ある人たちの心配を他所に小泉一座はお抱えの役者の数を増やした。これでもう怖いものなしの独り芝居の幕が開けられる。人気にあやかりたいと集まった役者たちは、この圧倒的な人気役者のご機嫌を損ねまいと必死に取りすがる。

選挙戦前にマスコミが使った言葉を真似ると上のような表現になるだろう。選挙前にブログに書いたが、小泉のレトリックに踊らされる投票結果など始めから解っている。それをテレビ、新聞は拍車をかけて小泉を持ち上げた。憎いほど小泉はヒットラーに似たメディアや国民の操り方を知っている。と同時に歴史認識の欠如が甚だしい。歴史の中のヒットラーを知っていれば今度のような芝居は演じることはなかったろう。すでに彼の続投を望む声もちらほらと耳にする。戦争認識の無い首相の周りからははっきりと憲法改正の声や自衛隊から軍隊へ、といった血腥い声も囁かれ、戦争への足音が聞こえ始めているようだ。靖国参拝の司法への不満「信じられない」は己の戦争認識の欠如を棚上げにした不遜としか言いようはない。

衆議院で5票差から200票差に広がって通過した郵政法案は、参議院でも17票差で否決されたものが34票差での可決を見た。衆参ともに『信念』を持っての否決であった筈のセンセイがた、選挙妨害だ、除名だ、勧告だの言葉を聞くや大方は「それはないだろう」「そんなの嫌よ、」「無茶云うな」と尻尾を巻いての里帰りとなった。骨のあったのは一握り、こそこそと逃げ出し、顔を出さぬやつもいた。勝ち誇った千両役者は“政界の奇跡だね”とうそぶく始末。

本当に憲法改正は実現の様相を見せ始めて来た。米ソがお互いを仮想敵とし、東西対決の世界を作っていたことを忘れ、一大共産国家のなくなった今、日本は北朝鮮を仮想敵として国家体制を構成し、益々アメリカの植民地となる道を進んでいるように見える。

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受信: 2005年10月14日 (金) 23時43分

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郵政民営化法成立 首相満願「政界の奇跡」 憲法/拉致/教育、待ったなし (産経新聞) - goo ニュース ちょっと前のニュースですが。 さて、できレースもはなはだしい。反対を押し通せる議員はわずか ー反対派議員二十二人のうち、今回の採決でも反対したのは、自民党を離党して新党を結成した荒井広幸、長谷川憲正両氏だけ。ー ・・・。 野田聖子は堂々と、信念は通しましたから、というような発言。おいお... [続きを読む]

受信: 2005年10月15日 (土) 04時24分

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