マリノス田中選手交通事故
五日、午後1時頃、横浜市港北区鳥山町の片側一車線の神奈川県道で、雨の中乗用車を運転していた同区小机町のJ・リーガー田中隼磨(23歳)が、横断中の同区鳥山町の無職の男性(72歳)を撥ね重傷を負わせた。男性は頭部を強打し、肋骨を折るなどの重傷で、警察は田中選手の業務上過失傷害として取り調べる。
歩行者と車、誰も考えるのは重傷を負った男性への同情だろう。しかし、本当にそうだろうか?
現場は片側一車線の見通しはよい道路である。
田中選手は法定速度を守って走行していた。(ブレーキ痕から40キロ未満と想定されている)
歩行者は横断歩道でない、信号もない位置で道路を横切ろうとしていた。
田中選手は「気がついたら人が前にいてブレーキを掛けたが間に合わなかった」と話している。彼を弁護するつもりはさらさらないが、見通しは良くてもフロントガラスは晴天と同じように良く見える状態ではなかったことは誰でも解る。しかし、片側一車線の道幅の狭い距離、土地の住人で交差点ではないことを知った上で、いつもそうしているから、と通い慣れた老人が、そこで気軽に飛び出したとしても不思議ではない。
いつもの私流に云えば、こんな所を横切る老人がいけない、となる。道路は人が通る道として発達して来た。しかし、現在この道理が通用する筈もない。車が進入できない道は別として優先順位は逆になっているのだ。だから人に危険が及ばないように安全な通路、信号が設けられているのだ。(往々にして安全ではなくなる無謀な運転をする輩がいるが)
普通に車を運転していて気がつくことだが、自動車以上に歩行者のマナーの悪さが目につく。上の老人もそうだが横断歩道でないところで横切る人が異常に多い。概ね若ものの場合歩行速度を考えて判断しているが、片側一車線程度の幅だと老人、特に老婆が横切る時は、全くと云ってもいいほど周りを気にしない(これこそ生まれたのは私が先だぞとでも云っているように)。悠然と自分の自然体を保ち、車は停まるもの、といった風情で斜に渡る。同じように自転車は老人以上だ。自転車が車に分類されていることを知らずにか、赤信号など眼中になく、逆走あり、斜め渡りあり、二列三列に並んでの走行ありで恐ろしいことこの上ない。
見通しが良い道路であれば、フロントガラスに流れ落ちる雫で見えにくい車を運転する人間以上に歩行者には左右ともに良く見えるはず。車のスピードと距離の測定を間違って飛び出したものと思う。田中選手の側に前方不注意がなかったとは思わないが、やはり飛び出した老人が左右確認をしなかったとしか思えない。
でも、車と人、喧嘩にはならない、車が悪いとなるだろう。
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