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2005年9月24日 (土)

六本木ヒルズで合コン

昨夜(9/23)フジ・テレビがセレブを売り物の男に群がる女の集まりを二つ放送した。
何でも六本木で行われる入会金100万円、合コン参加費用女で一万円が必要な集まりであるらしい。一つは若手IT関係や若手起業家の男性が多いもの、一つは30〜40歳代までの医者がターゲットの集まり。

放送の呼び物、セレブとは一体何か?
言葉どおりだとすれば「名声を得ている有名な人、名士のこと」のはず。そのニュアンスには上流社会の豪華な雰囲気を含んでいることが特徴だと思うが、放送された限りでは一見ゴージャスなのは建物だけで、中身は何処にでもあるパーティーと何も変わらず、集まった女たちが男どもに群がって会話を交わすのにうろうろするだけのこと。

セレブとは一体何?たかが年収2千万とか4千万があるだけで、或いは840万の車に乗るだけで名士?風采の上がらない今風の無精髭を生やし、得々と自慢話しをするだけの男どもの何処がセレブ?それに群がる飢えた女どもが目を輝かせ、うっとりと男の顔を見上げる。しかし、今さらながら横文字に弱く、劣等感を抱く日本人の醜い面がはっきりと写し出され、見物人としては恰好の見せ物を苦々しい思いで観た。

どうしてこうも美しいと思える女性がいないのか、毎月15、6万円をかけて美容院通いをしていて貯金などないと話す、素材から直さなければならないような30歳を過ぎた女、男にハワイ行きを誘われて『いく、いく、あなたも行くでしょ?』を連発し、仲間を引きずり込む若い女。喋る言葉は一言ごとに尻上がりのアクセントで話し、渋谷辺りをうろつくガングロ女子高生と紛うような会話を続ける女・・・・。どうして「女」は容姿だけじゃないことを知らないのか。

一方男たちは生活に多少とも余裕があるのか急いで女を必要とはしていない様子がありあり。医者の方の集まりでは(先の30歳を過ぎた美容院通いの女も呼ばれていた)コンパが趣味でこれまでに凡そ50回はパーティーを設けたと自慢する一人が六本木ヒルズの自宅の部屋を提供し、部屋から見渡す東京の夜景で驚かせ、容れ物で先ず女の気を惹いた集まりを催す。

肩書きはセレブ合コンと云うが、やっていることは古臭いと云われるお見合い風の集まりに過ぎない。いや、決してそうとは呼べないうさん臭い匂いを感じる。出来ちゃった婚が大流行りする末広がりの性の乱れを感しるのだ。ところがセレブと云う横文字の持つ魔力に引かれた女たちが低レベルの玉の輿を狙って群がっている。女たちはそれぞれに云う「話すことが他の人と違って楽しい」「同じレベルに高めてくれそうだから」などなど。他力本願の対応では自分自身の女の向上など望む方が無理。

同じように一っとき「カリスマ」なる言葉が氾濫し、日本中に数え切れない数のカリスマが存在したが、何でも横文字にして有り難がる日本人。本当にそれが「神の賜物」だと感じたかどうか?美容院でも紡績業でもデザイナーでも、金儲けをする手段に便利な言葉に過ぎないのだ。
コンピューターの発達した現在でも最後の仕上げは人間の指先の微妙な感触に頼る金属研磨がある。この人こそそう呼ばれるに相応しいが、実際には『熟練工』と呼ばれている。カリスマなどと横文字かぶれの下らない呼称など却ってその人には冒涜に等しい。

サカリのついた男と女が異性を選び合うのではなく、ただ飲み食いするだけならそのものずばり、「飲み会」ではいけないの? 六本木ヒルズで飲み会、いいじゃない。


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