愛煙と嫌煙
昨日(7/29)どこかのテレビ局がやっていた。
東京の千代田区が2002年10月に実施した路上での喫煙者に対して2000円の過料金をその場で徴集。これを真似て路上喫煙禁止地域・美化推進地域の設定が全国規模で広がり、今では東京都内の3市9区の他にも各地で禁煙運動がヒステリック(敢て云う)に進められている。
千葉県市川市が条例で同じことを決めて(2004年4月)、市の関係者による監視状況を報道した。市川市も過料金は即その場で徴集されることから、喫煙していて注意を受けた人間は逆切れしたり、叶わぬ抵抗の押し問答を繰り返したり、最後まで歩きとおして係員に後を追い掛けさせて、遂には電車に乗り込んで姿を消したりでそれこそ人さまざまの応対を見せていた。
途中、嫌煙家と愛煙家を登場させて意見を出させていたが、嫌煙家の売り言葉に愛煙家の買い言葉では話にならず、何の為に対立意見の人間が出て来たのか不可解なままに終わった。嫌煙家は云う、愛煙家の‘愛’は‘哀’の字が相応しい、と。一方愛煙家はそれで気が済むなら勝手に云ってればいいじゃないか、と。この市の場合、駅近辺には1300枚に上る禁煙バツマークが路上に、壁面に、至る所に張り巡らされ、煙草のポイ捨て以上に街を汚していることには無関心。特別地域を設置することへの意見は何も出ず、喫う喫わないが当面のことになる。評論家らしき人間も顔を出してありきたりの意見を口にする。「要はマナーを守って云々・・」と、余りにも平凡。
私が云う嫌煙家のヒステリック性は、煙草にニコチン、副流煙には一酸化炭素、タールなる有害物質が含まれており、肺がんを誘発する危険があるから、ということに尽きる。そのとおりだと思う。しかし、ある人が亡くなり、この人は煙草を喫ったために癌になり死亡しました、と云う例が存在したか。煙草を愛用した人は、喫わない人に比べて癌の発症率がやや高い、ということに過ぎないのが実体だろう。これにも笑い話がある。今世間を騒がせているアスベスト塵灰、この肺癌の病状を煙草のせいにしたヤブ医者が実際に存在していたのだ。余りにも煙草の発癌性がヒステリックだから、こんなヤブ医者も生まれるんだ。今は愛煙家の喫う権利を全く無視したことが行われているとしか思えない。
私は煙草を一時休止してから15年経つ。一日60本も喫っていたヘビーだったが、取り立てて何の目的もなく休止している。長生きとか、肺がんを恐れての健康のためとか、家族のためとかじゃない。(余談:『・・とか』はこのように二つ以上の物事を並べて表現したい時に使用する。現在の若者たちに限らず、テレビに携わる人間たちでさえ、『・・とかァー』で次に何も並べるものが来ない使い方が極端に目立っているが、バカに見えるから止した方がいい。)私は喫いたくなれば何時でも戻るつもりだ。煙草は決して旨いものじゃないが、興奮している心を鎮め(初期の医者は患者に沈静効果ありとして奨めたくらいだ)、落ち込んだ時には気持ちをすっきりさせてくれる。
ヒステリックな煙草攻撃には酒飲みに一言。酒には、口腔内、咽頭喉頭、食道、肝臓癌を誘発する物質が含まれ、アルコールの中間代謝物質のアセトアルデヒドには発癌性が確認されているのだ。アルコール度の高いものほど誘発性は高くなるのは当然のこと。いや酒飲みに八つ当たりで論点をぼかしちゃ不味い。
それほどに煙草が悪いものなら姑息な手段じゃなく、いっそのこと日本の国内では大麻のように煙草の葉の育成を禁止し、輸入もしない(アメリカは怒るだろうが)、発売も禁止すればいい。(過去に禁酒法でアル・カポネを生んだように日本のヤクザが喜ぶか。)煙草を売って税金の二兆三千億円が国庫に入り、七兆円の損失を生んでいる現在だが、結果税金はゼロになる反面国家の煙草による経済損失もなくなる。
これで一段落するから次のターゲットは煙草以上のドラッグ、酒の撲滅だ。酔っぱらい運転の人殺しもなくなり、あちらこちらのゲロもなくなり、酒臭い息を吐く奴もいなくなって、地球は綺麗になるぞ!。
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