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2005年5月24日 (火)

酒とタバコ その一

またまた酒飲みの殺人事件が起こった。青信号を横断中の列に赤信号を無視(と云うよりも見ることも出来ないほどの酩酊ぶりだったのだろう)した暴走である。平成14年の改正で罰は厳しくなり、大事故の減少に多少は繋がったようだが、大方の酒飲みには痛くも痒くもないものだろう。
「酒を飲んだら運転するな、運転するなら飲むな」。幾度となく唱えられるスローガンだけれど、日本の世の中は酒飲みには特別に甘く、《酒の上のこと》は至って多めに見てくれるのだ。道ばたに転がっていようと、ゲロ吐こうと、臭い息を吹き掛けようと、喧嘩を売ろうと、そして酒を飲んで運転しようと(多少の酒の量を弁えた酒飲みがいれば、このような悪質な事故は起こらない)皆《酒の上のこと》となり、“覚えていない”で許してもらえるのだ。
カテゴリー【自由と責任】 若者たちの云う“俺たちの自由だろう”の自由。この言葉の本質が実は“責任”と同義語であることを全く理解していないのが現実だ。責任がとれるから自由があるのだ。
嵐が来るから中止しろ、を無視して遭難死してもそれは己の勝手、同情することなど無用。荒れる海で遊んで溺れ死んでも勝手、自己の責任の結果なんだから。
現在、タバコに関してはヒステリックとも言えるほどその害が声高に叫ばれているが、それ以上に麻薬に近い酒の害を説く人は少ない。これらのことを念頭に、長文になるので何回かに分けて《酒飲み天国日本》について書いて行こうと思う。

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